愛する人に捧げたものや自身に関する想い、ファッションなど、個々によってさまざまな意味が込められているタトゥーだけど、根深い偏見や嫌悪感が向けられているのも事実。しかしアメリカでのある調査では、「その偏見は薄れている」との結果がでたそう。

タトゥーへの偏見は薄れている?

ピュー研究所が2023年に発表したアメリカで行ったタトゥーに関する調査では、興味深い結果が明らかに。

同調査によると、アメリカ人の約3割がタトゥーを入れており、そのうち22%は複数あるとのこと。また、30歳未満の成人女性の半数以上(56%)が少なくとも1つのタトゥーを入れており、30~49歳の女性も53%と、ほぼ同じ結果に。

love, relationships and loneliness woman back view with heart tattoo on neck
Jena Ardell//Getty Images

さらに注目したいのが、タトゥーを入れていないアメリカ人のうちの66%が、誰かがタトゥーを入れているのを見ても、「その人に対する印象は変わらない」と回答していること。

同調査の結果を受け、ピュー研究所はこのようにコメントしている。

「タトゥーを入れている人も入れていない人も含め、アメリカ人全体は、この20年ほどの間に社会がタトゥーをもつ人を受け入れるようになったと考えている」

義母からのプレゼントに唖然!?

一方、海外の人気掲示板サイト<Reddit>ではある女性が去年、タトゥーをめぐって義母から驚きの対応を受けたストーリーを共有。

Tyla>によると、その女性は義母から“誕生日プレゼント”として、タトゥー除去用に500ドル分(約7,000円)のギフト券をもらったそう。その後、夫が義母に電話し激怒。ギフト券を返品するべきだと主張するも、義母は「いつかほしがるはず」と言って夫の提案を拒否したという。

女性は自身のタトゥーを消すことはなかったが、そのギフト券を有効活用することに。修復的司法の団体に関わる友人づてに、腕にいれた鉤十字を恥ずかしく思い毎日隠してる男性について聞き、タトゥーを除去したいと希望していることからギフト券を寄付したそう。

その投稿のコメント欄では、「最高の仕返しの方法だ」といった意見が並んだ。

本記事で紹介した統計では、タトゥーを入れている人に対して「ネガティブな印象をもつ」と答えたのは29%で、年齢による意見の違いが大きく表れた設問だったとピュー研究所は補足している。

実際ネガティブな印象をもつ人もいるのも現実だけれど、「その人に対する印象は変わらない」と答えた約6割のような意見がもっと増えていくのかもしれない。