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今年3月、一から開発を手がけるスキンケアブランド「meeth」を立ち上げたSonmiさん。大の美容好きが高じて、ついに自らビューティプロダクトを販売する会社の代表に! 彼女が全身全霊をかけて作り上げたという「モアリッチパック」をはじめとする製品の数々は、美容通たちの間で瞬く間に話題となり、完売が続出する人気ぶり。COSMOアイコンとして食や美容など、これまでさまざまなトピックを連載記事で紹介してくれたSonmiさんですが、今回はスキンケアブランドの代表、起業家としてここまでに至る道のりと、ブランドのこれからについてお話を聞きました。

――ブランド立ち上げからまだ8カ月ほどですが、類を見ない反響ですね。実際の手応えとしてはいかがですか?

「想像していた以上にたくさんの方々に知ってもらい、実際に使っていただけています。『人生が変わりました!』といった嬉しい声をたくさんいただいていて、本当にやりがいを感じています。商品数もデビュープロダクトであるモアリッチパックから化粧水、日焼け止めの3つに増えて、クリスマスコフレ(現在は完売)も販売しました。今後もラインナップを増やしていきたいと考えてはいるのですが、自分が200%推せるぐらいの商品だけを作りたいと思っているので、ブランドのクオリティーを今よりもっと上げていく必要がありますね」

――大躍進を遂げている「meeth」ですが、そもそもはSonmiさんお1人で起業から開発まで手がけられたとか。

良いものを作りたいという思いだけで、本当にコネも何にもないところから1人で起業しました。限られた自己資金で始めたのですが、ようやく売り上げにも繋がるようになって。最初は『3、4カ月で、この1000箱が売り切れたらすごいよね』『借金だけはしたくないな…』といった感じで、今のような状況になるとは微塵も考えていなかったんです。嬉しい、楽しいことなんて本当に一握りで、地味な作業が大半。ただ、自分が作ったものが、誰かの人生を変えているんだと思うと、なによりの活力になります!

――製品開発に関して、特にこだわっている点は何でしょうか?

「製品ごとに使う工場を変えています。例えると、お寿司やさんのネタに近い感覚。『マグロは大間、さばは九州』というのと同じように、その工場の強みを生かした製品作りをしているんです。水に関してのこだわりもすごく強いです。巷で販売されている化粧水の多くは衛生上、沸騰した水を使用していますが、その時点で、もともと水に含まれているミネラルなどが破壊されてしまうんですよ。そういった事情がある中で出会ったのが、北海道の岩内町で採れる海洋深層水。太陽の光が当たらず、プランクトンも発生しない深海の水なのですが、その水は汚染されておらずきれいなために、煮沸消毒しなくていいという許可が出ています。ケイ素もたっぷり、ミネラルもカルシウムも含まれているので、色んな肌質の方に使っていただきたい。スキンケアといったら『meeth』! とって言ってもらえるようなブランドにしたいので、今後も原料にはとことんこだわり抜いていくつもりです」

――ブランドを立ち上げてから、苦労に感じたことはありましたか?

「苦労というのとはちょっと違うかもしれないのですが、商品が完売して、その反響でサイトがパンクすることもあり、これまでクレームをいただくことが多くあったんです。その時は、『meeth』を使いたいと思ってくださる方の期待に添えず、本当に不甲斐ない気持ちでいっぱいでした。あとは、ブランドをスタートさせた当初と今現在の周囲からの見られ方に差がありすぎて、自分の気持ちが追いついていないところもあります。いつの間にか、認識のされ方が個人から会社に変わっていて。ただ、『meeth』は自分のありったけの想いを込めたブランドなので、今後も商談などがある場合は、直接自分で現地に行って、取引先とのやり取りしていきたいと考えています。自分の言葉で伝えないと、良さって伝えられない気がして。特に化粧品会社なので、『この人みたいな肌になりたい!』って思っていただくことも大切です」

――ビジネス面での今後の展望について教えてください。

「私はメイド・イン・ジャパンの製品がやっぱり1番だと考えているので、それを海外に発信していきたいです。今、世の中には情報が氾濫しすぎて、コスメも流行り廃りで自分に合ったものがわからないという方が少なくないと思うんです。そういった一人一人の肌悩みにも答えていけるように、来年はイベントやポップアップなどを行い、『meeth』を使ってくださる方々の美意識をさらに高めていきたいと計画しています」

――Sonmiさんのご活躍は、これからキャリアアップや起業を考えている女性たちにとっても、勇気を与えてくれると思います。最後に、読者へのメッセージをお願いします!

「学歴も職歴もない私でも、挑戦することを諦めなかったから今の状況があります。これからの時代は、『いかに自分が自分の武器を持って発信し続けるか』にかかってるんじゃないかな。私は物心ついた頃から美容が好きで、その中でもスキンケアを極めたから道が開けました。自分が熱意を持てることを見つけたら、それを突き詰めてみてください。成功に失敗はつきもの。夢があるなら、怖がらずに自分を信じて挑戦しくださいね!」