レッドカーペットで「失敗知らず」な、ベストドレッサー常連セレブ8人

映画『ハンガー・ゲーム』でスターダムにのし上がって以来、ジェニファーはレッドカーペットでもその実力を発揮してきた。

『マザー！』のプレスツアーでまとった「アトリエ ヴェルサーチェ」のフィッシュネット風ドレスから、『No Hard Feelings』（原題）のロンドンプレミアで着用したシアーな「ディオール」のルックまで、ジェニファーはレッドカーペットで決して失敗することがない。

最近の衣装で最も印象的だったのは、2023年に開催された第76回カンヌ国際映画祭の『Anatomie D'une Chute（原題）』のプレミアで着用していた、「ディオール」の赤いクチュールドレスだ。このドレスに合わせたショール、ダイヤモンドのチョーカー、センター分けしたスリークなヘアスタイルはもちろんのこと、ジェニファーがこのとき黒のビーチサンダルを履いていたことでも注目を集めた。

『マザー！』のロンドンプレミアにて。2017年撮影。

『No Hard Feelings』のロンドンプレミアにて。2023年撮影。

ハリー・ベイリーも素晴らしいレッドカーペットルックで楽しませてくれるスターのひとり。最近では実写『リトル・マーメイド』でアリエルを演じ、常に個性あふれる衣装を身につけて注目を集めている。

その代表例には、同作のオーストラリアプレミアで着用した「オフ-ホワイト」のカスタムガウンや、2023年のメットガラで着用したセクシーな「グッチ」のホルターネックドレス（しかも、フリルのついたショール付き）などが挙げられる。

そしてもちろん、彼女が『リトル・マーメイド』のロンドンプレミアで着用していた、「ミス ソーヒー」のドリーミーな白いドレスも忘れてはならない。刺繍のディテール、スパンコールのヘッドピース、チュールがあしらわれた胸元が特徴のこの衣装は、ハリー史上最も記憶に残るルックのひとつかもしれない。

『リトル・マーメイド』のオーストラリアプレミアにて。2023年撮影。

メットガラにて。2023年撮影。

サルマ・ハエックの俳優としてのキャリアは30年以上にも及ぶが、その間に数えきれないほど素晴らしいルックを披露してきた。

その例は、『ハウス・オブ・グッチ』のプレミアで着用したベルベットのドレス、『エターナルズ』のUKプレミアでまとったスパンコールのドレス、2009年のゴールデングローブ賞に出席した際のドレープ感のあるベージュのドレスなど、枚挙にいとまがない。

そして、スタイリッシュなだけでなく、既成概念にとらわれない点がさらに彼女のルックを際立たせている。例えば、ブラックのストラップレスドレスに、バタフライのフェイクタトゥーを合わせたルックは今でも語り継がれている。

最近の中で特に注目を集めたのは、カンヌ国際映画祭の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のレッドカーペットで披露したルック。彫刻的な「アレキサンダー・マックイーン」のドレスに、「グッチ」のダイヤモンドジュエリーを合わせたこのルックは非の打ち所がない。

『エターナルズ』のUKプレミアにて。2021年撮影。

MTV ビデオ・ミュージック・アワードにて。1998年撮影。

映画『バービー』が盛り上がりを見せる以前から、マーゴット・ロビーはレッドカーペットを歩くたびに注目を集めてきた。授賞式で着用したブラックのオフショルダードレスから、プレミア用にスタイリングしたレースのツーピースまで、オーストラリア出身の彼女は、いつも私たちを釘付けにしている。

ただ、最近の『バービー』のプレミアルックに関しては、「素晴らしい」のひと言に尽きる。「ヴィヴィアン・ウエストウッド」のカスタムドレスに、「スキャパレリ」のスパンコールドレス（写真）、「モスキーノ」のヴィンテージのスカートスーツ、「プッチ」のミニドレスまで、才能豊かなマーゴットの美しいルックは留まるところを知らない。

『バービー』のヨーロッパプレミアにて。2023年撮影。

アカデミー賞授賞式にて。2023年撮影。

レッドカーペットルックを極めたゼンデイヤは、フロアレングスのドレスからデザイン性の高いツーピースまで、幅広く着こなし、常にラグジュアリーな輝きを放っている。

2021年のベネチア国際映画祭で見せた、「バルマン」の流砂のようなレザードレスと「ブルガリ」のジュエリーの、息をのむような美しさを覚えている人も多いはず。

また、『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』のプレミアで着用した「ヴァレンティノ」のスリップドレスや、同作のロンドンプレミアで着用した「アレキサンダー・マックイーン」のブレザードレスも、特筆に値する。

『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』のプレミアにて。2021年撮影。

『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』のロンドンプレミアにて。2021年撮影。

今後予定している特別なイベントに何を着て行こうか迷っているなら、あらゆる着こなしの宝庫と言えるスカーレット・ヨハンソンのレッドカーペットルックを参考にしてみよう。

授賞式で着用した「ヴェラ ウォン」の豪華なドレスから、映画のプレミアで着用した「ヴィヴィアン・ウエストウッド」のミニドレスに「クリスチャン ルブタン」のヒールを合わせたルックまで、彼女はレッドカーペットの着こなしを熟知している。

ニューヨーク出身のスカーレットは、第76回カンヌ国際映画祭の『アステロイド・シティ』のプレミアで披露したこの写真のルックのように、注目を集めるコーディネートをいくつも披露している。ここでは、「プラダ」の淡いピンクのドレスに、優美な白いブラレットを組み合わせ、“チラ見せ”トレンドを取り入れた。

ゴールデン・グローブ賞授賞式にて。2020年撮影。

『キャプテン・アメリカ／ウィンター・ソルジャー』のロンドンプレミアにて。2014年撮影。

ゾーイ・クラヴィッツのレッドカーペットルックをわざわざ説明する必要はないかもしれない。数々の受賞歴を誇る彼女は、スタイルのお手本のような存在だ。人目を引くシルエットから思いがけないディテールまで、ゾーイがレッドカーペットを歩くときは必ず成功する。

ゾーイを象徴するレッドカーペットルックはたくさんあるが、特に際立っていたのは2022年の『THE BATMAN－ザ・バットマン－』のプレミアで着用していた見事なブラックのドレス。「オスカー デ ラ レンタ」が特別にデザインしたこのベルベットドレスは、ゾーイが演じたキャットウーマンに着想を得て、胸元に猫のシルエットをあしらったコルセットが施されている。これ以上にシックでクリエイティブな着こなしはあるだろうか？

2022年のアカデミー賞授賞式アフターパーティにて。「サンローラン」のドレスをチョイス。