映画『キック・アス』シリーズでブレイクし一躍セレブの仲間入りを果たした俳優のクロエ・グレース・モレッツ(25歳)が、身体醜形障害に苦しんでいることやそのきっかけについて<HUNGER>誌のインタビューで明らかにしました。

2016年に自身の写真をアメリカのコミックアニメ『ファミリー・ガイ』のキャラクターと比較した画像(インターネット・ミーム)がSNSで拡散されたとき、彼女は大きなショックを受けたと言います。

「実はこのことについてあまり話したことがなかったんだけど、本当にショックを受けた画像があって。私がピザの箱を手に持ってホテルに入っていく瞬間の写真が脚が長く胴体が短い『ファミリーガイ』のキャラクターのように加工されたもので、当時広く拡散されました」
「みんなが私の体をバカにしていたんです。誰かにそのことを相談したときには『うるさいな、面白いじゃないか』と言われました。当時、『私の体がジョークに使われているけれど、それは私自身にとっても変えられないこと。それなのにInstagramではあの画像が投稿され続けている』と悩んだのを覚えています。(写真に写っていたのは)お店から食べ残しのピザを持ち帰ってホテルに戻るという、とても健全な行為だったのに…」

「今でもそのミームを見るのは、とても辛いこと」と、彼女は語ります。

image
Foc Kan//Getty Images

写真に写った自身の体が加工されジョークに使われたことで精神的にダメージを受けたというクロエ。この出来事により、「長い間悲しかった」「人目を過敏に気にするようになってしまった」と続けました。

「身体醜形症はこの世界の誰もが悩んでいるであろうものですが、SNSの存在によって助長されていると思います。(SNSは)人を惑わし混乱させます」
instagramView full post on Instagram

当時彼女はこの状況を乗り越えるためにスポットライトを離れ、自分自身に集中する時間をもったと言います。

「完全に“引きこもり”になりました。カメラマンから離れたことで、自分らしくいられたし、みんなが写真に撮らないような経験をたくさんできたから良かったけれど、一方で写真を撮られるとひどく不安を感じることもあって。心拍数が上がったり過呼吸になったりしたこともあります」

しかし、新型コロナウイルスのパンデミックによって仕事から離れられただけでなく、マスクをすることで人前で目立たずいられたため、トラウマをかなり克服できたそう。

「控えめに言ってもこの2年間は大きな変化でした。私は以前とはまったく違う人間になりました。今は大人になったなと感じています」

※この記事は抄訳です。
COSMOPOLITAN UK

Translation: Kana Sanuki