2017年からコスモポリタン編集部で働いた私は、3月末をもって退職します。はじめは編集長のアシスタントとして、名刺整理やランチの買い出しといった小さな業務からスタートしたのですが、徐々に制作する記事が増えたり、タイアップやイベントでメインコンテンツの担当になったりと、3年間かけて、年々大きな仕事を任せてもらえるまでに成長しました。

学生の頃からエディターになりたいと思い、ラッキーなことにその夢を叶えることができたのですが、今回は最後に、私がコスモポリタンで働いて得た学びや気づきをまとめてご紹介したいと思います。4月から新社会人になる方や、将来、編集者を目指している方の参考にしていただけたら嬉しいです!

好きなことには自分からアプローチ

実は私がコスモポリタン編集部で採用してもらえたのも、創刊編集長に自分からアプローチしたことがきっかけです。2016年1月のローンチから毎日のように読んでいた大好きな媒体で、今の自分の興味とやりたいことがマッチすると思い、いつかここで働きたいと思っていました。

そこで思い切って、とあるイベントで編集長を捕まえて「働きたいです」と直談判してみることに。名刺をいただいたので後日連絡し、面接を経て、新卒でコスモに就職することになりました。仕事を始めてからも「好き」や「やりたい」を公言していたら、 思わぬ形で夢が叶ったこともあります。「やらないで後悔より、やって後悔」の精神で自分から色々アプローチしてみると、意外と扉が開けるかもしれません。

堂々としていることの重要性

「fake it till you make it.(できるようになるまで、できるふりをしろ)」なんて言葉もありますが、堂々と自信を持つこと重要さを業務から学びました。というのも、ある月に私が出して通らなかった企画があったとき。翌月に他のエディターが似た内容で提案したものは、採用されたことがあったんです。

私がその企画を発表した時を思い起こすと、自信がなさそうに、たどたどしい説明をしていたなぁ…と。採用されたエディターの発表では、いかにも自分はこの道のスペシャリストです、くらいの勢いで説明していました。自信のある・ないで結果が変わることもあるのだと痛感した出来事でした。

続けたもの勝ち

同じ場所に何年も留まる人って、意外と少ない気がします。もちろん自分に合わないと思ったり、他にやりたいことがあったりするならば「辞める」というのも1つのオプションですが、長く続ければ続けるほど、それだけチャンスをもらえる確率も上がっていくもの。

シニアエディターが体調を崩して働けなくなってしまった時、彼の担当であった大きなプロジェクトを急遽代わりに引き継ぐことになりました。それまでは実力不足だと思われていたことでも、挑戦してみるとなんとかできて、上司からの評価に繋がり、さらにその次にも大きな仕事を任せてもらえるようになりました。

もちろん能力やそれまでの経験も、上司からすると大きな判断材料になると思いますが、結局は必要な時にその場にいられるかどうか。時に根気よくしがみついていることも大切かなと感じます。とはいえ命より大切な仕事はないと思っているので、もちろん自分の心と体の健康を優先することが第一ですが!

1%のやりがいのために

私がコスモポリタンで働いていて特にやりがいを感じたのは、自分が書いた記事を読んだ方からSNSで「面白かったです」とか「自分もそのライブに行ったような気持ちになりました」といったメッセージをいただけたとき。そんな風にポジティブな感想をもらえることが本当に嬉しくて、スクショしてたまに眺めていたくらいなんです。

一見華やかそうに見える編集部も、実は毎日みんなが身を削って仕事をした、地道な作業の上に成り立っています。そしてそんなコメントをいただける機会も、全体の仕事から見れば1%ほど。どんな仕事や職業でも、たくさんの辛い経験をしてこそ、幸せを味わえる瞬間が訪れるものだと思っています。

職場で出会う一生の友人

毎日顔を合わせて、家族よりも多くの時間を過ごしたチームメンバー達には、色んな場面で助けてもらったり、相談にのってもらったりと、本当に公私ともにお世話になりました。中でも特に仲の良かったエディターとは、ランチ・ティーブレイク・仕事帰りのラーメンと、フルコースで丸1日一緒に過ごすくらい(笑)。退職後も毎月ラーメン会をしようと約束しています。

また、アメリカの大学から夏季インターンとしてコスモにきてくれた仲間とは、びっくりするほど意気投合して、海外でのライブ参戦や旅行を一緒に計画するほど仲良くなりました。キャリア面で得るものが多い職場ですが、プライベート面でも、一生の財産が手に入る機会があります。

辛い仕事にも必ず終わりがある

3年間の業務の中で1番辛かったのは、忘れもしない2019年サマーパーティの直前。世界中のコスモポリタンが開催している、夏の風物詩的なイベントなのですが、この時季私たちは普段の業務にプラスして、イベント準備を進めなくてはなりません。

この年は、疲労で体を壊した後輩が入院してしまったりと、少ないメンバーで当日まで準備を進めたので本当に大変だった…! デスクにカップラーメンを積み上げて、無事にイベントを終えられるのかと毎日不安との闘いでしたが、結局いつか終わりはやってきます。

当時の編集長が「人は、自分のキャパを超えた仕事ができるようになった時に成長する」と言っていたのですが、まさにその通りで、一山乗り越えるとパワーアップした自分と出会え、ちょっとやそっとでは辛いと思わなくなりました。


そんなこんなで、編集部でたくさんのことを学んだ私ですが、4月からは大好きなテイラー・スウィフトに導かれ、音楽業界でのキャリアに挑戦します。ライターとして引き続きコスモポリタンで記事を執筆する予定なので、引き続きどうぞ、宜しくお願い致します!