バイセクシャル(両性愛者)であることを公にしている女優のアンバー・ハード(32)。 米テキサス州オースティンで開催されたサウス・バイ・サウスウエストフェスティバルに登場し、過去に自身がカミングアウトした際のエピソードを明かした

アンバーは、自分がレズビアンであることを両親に伝えた際に、彼らがこの事実を受け止められなかったという辛い思い出を振り返る。「両親は、どうやってこの話を処理していいのかわからなかったの。処理するために、ポジティブかネガティブかの2つの判断の中に入れられたわ」。

Featured Session: Making Change On and Off the Screen
Steve Rogers Photography//Getty Images

「私はテキサス州オースティン出身で、父は良い南部の男性。私は信心深い家庭で育ったの」「そして、ざっくばらんなレズビアンで無神論者のベジタリアンに成長したわ。私が女性と付き合っていると恋愛について話したことを覚えてる。はじめの頃は、涙しながらだった」と両親に話すことはとても大変だったよう。そして、この事実に気持ちの整理ができずにいた両親や家族に、アンバーは“認めてもらおう”とはせず、また自身のセクシャリティについて後ろ向きな姿勢は少しも見せないようにしたのだとか。

ただ、5年の時を経て両親の行動が変わる瞬間が。「5年後、賞を受賞するために、両親にダラスへ行かないかと聞いたの」「そしてね、彼らが一番前の中央に座るのを見たの。私が“ゲイ”への賞を受賞する(のを見る)ために!」。時間はかかったものの、態度や心は変えることができるとアンバーは説明。時間をかけて娘を理解した両親の姿は、当時のアンバーにとっても嬉しかったはず。

アンバーは、ジョニー・デップとの結婚前の2008年から2012年の4年間、写真家のタシャ・ヴァン・リーと交際。2010年のGLAADの25周年イベントで公の場で最初のカミングアウトをしていた。また<TIME>には「私になるために、自分のセクシャリティを否定すべきではないわ。それに、セクシャリティに寄って定義もされたくない」ともコメント。

過去の辛い思いがあったからこそ、今同じ思いを持つ人々をサポートできているのかもしれませんね。