ストラップが滑ったり、カップに隙間ができてしまったり、フィット感がなかったり…。胸が小さいがゆえの様々な悩みを抱えている女性は多いはず。
そこで、あなたの胸が美しく見え、快適かつ、自然と自信が持てるようになる、そんなブラジャーの選び方を<コスモポリタン イギリス版>からご紹介。3人のエキスパートたちのアドバイスをぜひ参考にしてみて!
教えてくれたのはこの人たち
スザンヌ・ペントランドさん
バンドサイズ30(およそアンダー65cm)から商品を揃える<ビーテンプティッド>でブラジャーの販売を担当。
リサ・アナンドさん
バンドサイズ28(およそアンダー60cm)から揃っている<ボー・アベニュー>のバイヤー。
サラ・ジェンキンスさん
自分へのご褒美にちょっと奮発して買いたくなるようなブラジャーを扱う<ミミ・ホリデイ>所属。
フィッティングでチェックすべきこと
正しいブラ選びに、「フィッティング」は欠かせません。なぜなら、あなたが思っている自分のブラのサイズと、実際のサイズは違うかもしれないから。
「サイズが変わっていないことを確認するためにも、少なくとも6カ月ごとにブラのフィッティングを行うことをおすすめします。食事、ストレス、運動、ホルモンなど、すべてが胸のサイズに影響を与えるので、定期的にフィッティングをするようにしてください」とスザンヌさん。
自分に合ったブラの探し方
正しくフィットしているブラは、体にしっかりとなじみ、着け心地も快適なはず。具体的には以下のような状態が理想的とのこと。
チェックポイント
- アンダーワイヤーが胸郭に平らに沿い、胸全体を包み込んでいる
- カップにしわが寄っていない
- 胸がはみ出すことなくカップ内に収まっている
サラ・ジェンキンスさんからは、長く使うことを見越したフィッティング方法のアドバイスも。
「やがてブラが伸びることを考慮して、ホックを最も緩めた状態で試し、購入してください。長く使っていくうちに、ホックの位置をタイトにしたくなるかもしれませんから」
近場で売っているものだけにとらわれない
サイズがかなり小さめの場合、下着ショップに在庫がないという場面もあるでしょう。
でも、ネットのみで展開しているブランドや、幅広いサイズを扱っているブランドもたくさんある昨今。近場で売っていないからと合わないブラを着けず、根気強くあなたにとって快適な商品を探してみて。
素材ですべてが変わることを覚えておく
レースのような素材は、伸縮性のある合成繊維よりもきつめにフィットするため、気に入ったブランドを見つけても少しサイズが大きいと感じる場合は、別の素材のものを試してみましょう。
「リジッドレースや刺繍の装飾のあるブラはしっかりとフィットしますが、ストレッチレース素材を使用している商品もあるため、レースが常にタイトであるとは限りません」とスザンヌさん。
サラさんもそれに同意したうえで、「厚めのレースは、薄いレースよりも少しきつめにフィットし、サポート力も強い傾向があります」と述べています。
パッド入りのブラを使う
「パッド入りのブラを着ける時は、胸をすくい上げてパッドの上にのせてください。ただブラを装着するだけでは不十分です」と話すのは、リサさん。
「下から押し上げるタイプ(プッシュアップブラなど)の場合は、胸を上に持ち上げてパッドの上に収めるようにしましょう」
パッド入りのバルコネット・ブラなどがこれに当たり、胸を上方向に押し上げて、水平に整った谷間を作ってくれます。
一方で、プランジタイプのブラジャーはサイドにパッドが入っていることが多いので、「中央に向かって胸をすくい、所定の位置に収める必要があります。そうすれば、真ん中にきれいな谷間ができますよ」とのこと。
カップのサイズを上げる必要がある場合
サラさんいわく、まずはフィット感をよく確認することが大事なんだそう。
「体にスムーズかつぴったりとフィットしていますか? カップから胸があふれたりしていませんか? 小さなバストの方でも、胸があふれる可能性があります。パッド入りのブラを購入する際は、カップのサイズを上げる必要が出てくる場合も。ブラのサイズが常に同じだとは限りません」
隙間ができるなら、別のブラを試す
カップと胸のトップに隙間ができる場合、いくつかの原因が考えられるそうですが、たいていはカップが小さすぎるか、アンダーのバンドが緩すぎるのだとか。
「ブラに厚いパッドが入っている場合は、カップが胸から離れるのを防ぐため、サイドと背中のバンドがしっかりフィットしているかを確認する必要があります」
胸のカタチに合ったブラジャーの選び方
「胸の形にはバリエーションがあるので、あなたにぴったりのブラが見つかるまで、とにかく試着してください。 ブラの形によってもフィット感が異なるので、いろんな形を試してみましょう」とサラさん。
- 胸が離れている人
谷間を作るのに最適なプランジタイプ&プッシュアップタイプがおすすめ。 - 胸がふっくらと丸みを帯びた形の人
特にストラップが脇周りに食い込んでしまうという人は、ストラップの配置が変えられるブラか、三角型のブラを選ぶと、より調整しやすくなるそう。 - カップに隙間ができる人
特に胸の上部よりも下部の方にボリュームがある人は、スタンダードなプランジタイプやTシャツブラは適さない可能性が。代わりに、ハーフカップかバルコネットタイプを試してみましょう。
ストラップレスブラやバンドゥの取り入れ方
「バンドの内側にシリコンテープを張ると、ホールド力が上がります。うっすらと肌にくっつく感じになって、ずれる可能性が低くなりますよ」とスザンヌさん。
サラさんもこれに同意しつつ、「ただし、着け心地が悪くなることもあります。元々ブラについているゴムの弾力だけで十分であれば、私はそちらをおすすめします」と述べています。
サイドボーン入りブラで、より美しいバストラインに
「サイドボーン入りのブラは、胸を中央に寄せて形を整えてくれます。ブラ自体も型崩れしにくいので、長持ちしやすいでしょう」とサラさん。
また、スザンヌさんも次のように付け加えています。「サイドボーンがブラの構造を支え、胸がサイドに流れるのを防いでくれるので、サポート力が感じられますよ」。
プッシュアップブラに疲れた人は、コントゥアリングにトライ!
これは、メイク道具(通常はブロンザーとパウダー)を使って、顔や胸を巧妙に形作るトリック。
まず、少し暗めのパウダー(またはブロンザー)を使用するところから始めます。自然な肌の色よりも2、3トーン暗い色を選びましょう。 これを胸の谷間から上へ、そして外側に向かってC字型にブラッシングします(胸の輪郭を描くイメージで)。
仕上げに、光によって3D効果を生み出すため、シマーパウダーかイルミネーターを胸の周りとデコルテに塗布しましょう。
ブラレットを選ぶ際の注意点
「ブラレットの大半は生地1枚でできているため、胸をぴったり収めようとするのは非常に難しいです」とリサさん。
「肌にぴったりとフィットさせるのが難しいアイテムなので、生地にしわやくぼみが発生する可能性があります。生地のカット方法にもよりますが、これはブラの内側のスペースが多すぎる(または十分でない)か、縫い目が少し長すぎることを意味します。アイテムによって微妙に差があるため、他のブラレットをいくつか試着してみてください」
ストラップがずり落ちる原因と解決策
「常に、調節可能なストラップが付いたブラを探すようにしてください」とスザンヌさん。
「ブラのストラップは、ストラップの下に指2本分の隙間ができるくらいのタイトさが適切です。指2本を入れてもまだ余裕がある場合は、緩すぎると言えるでしょう」
まずはストラップをきつめに調節するか、肩からずり落ちるのを軽減するため、ストラップを首の近くに配置することもおすすめ!
レーサーバックが最善の策かも?
「肩幅が狭い人は、特に滑らかな素材の場合に、ストラップがずり落ちてしまったという経験があるでしょう」とリサさん。
「これは、ストラップが肩にしっかり引っ掛からないためです。この場合、ストラップの滑りを減らすのに適したレーサーバックブラを試してみてはいかがでしょう?」
スザンヌさんも同意見で、「レーサーバックとYバックのブラはどんな服装にも対応でき、サポート力も強いのでおすすめです」とのこと。
ブラクリップを使えば、どんなブラもレーサーバックにできる
リサさんは、「ブラクリップを購入する方法もあります。クリップはストラップを背中の中央に引き込み、ずれ落ちるのを防いでくれます」と付け加えています。
ストラップが食い込む原因と解決策
ブラのサイズが間違っているかもしれない別の兆候として挙げられるのが、ストラップの食い込み。「ストラップが食い込んでいる場合は、緩める必要があります」と、リサさん。
「ストラップはブラが下がらないようにするためのもので、ブラをメインでサポートしているわけではありません。アンダーとカップが、ブラを支えているのです」
小さな胸でもサポートは必要
「研究によると、ミリ単位のわずかな動きでも、胸の弾力性を担う組織がダメージを受け、乳房の垂下につながる可能性があるとされています」と、リサさん。
どうしてもノーブラでいたいという場合には、 あまり飛んだり跳ねたりしないように注意しましょう。
スポーツブラも必要
「胸の大きさに関係なく、フィット感のあるスポーツブラは、ワークアウトだけでなく、心身の健康にも違いをもたらします」と、バイオメカニクスを専門とするジョアンナ・スカー教授が、国民保健サービスのウェブサイトで述べています。
セント・メアリーズ大学の上級講師であるニコラ・ブラウン博士もこれに同意しており、「Aカップサイズの女性が適切なスポーツブラを着用した場合、ブラを着けないときと比較して乳房の動きが53%減少する」とのこと。
バストケア用クリームを試してみる
顔の手入れをするように、バストの手入れも大切。バストケア用クリームなどを使って保湿することで、肌のトーンアップや、手触りの良いバストが叶うはず!
※この翻訳は、抄訳です。
Translation: TOMOKO NOURRY
COSMOPOLITAN UK