ライフスタイルモデルとして、男女問わず幅広い層から熱烈な支持を誇る栗原ジャスティーンさん。そんな彼女が先日、ファッションデザイナーという長年の夢を叶え、オリジナルブランド「シェレン」をローンチ! COSMOPOLITANでは早速、ブランドコンセプトや立ち上げの裏側についてお話を伺いました。憧れの美ボディの持ち主、ジャスティーンさんが手がける「女性を輝かせる服」の魅力に迫ります。

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−−まずはオリジナルブランド起ち上げのきっかけについて教えてください。

「10代の頃から洋服が大好きで、これまでいろいろなファッションを試してきました。モデルという仕事に憧れると同時に、ファッションの世界そのものに興味があったんです。高校を卒業した年に、『Soup.』というファッション誌で着まわしの連載企画を一年間やらせていただいたのですが、『エスモード・ジャポン』という服飾専門学校で撮影をする機会がありました。それがきっかけで、この専門学校の夜間コースに入学を決めて、モデルの仕事をしながらそこに2年間通いました」

−−モデルの仕事の傍ら、専門学校に通われていたとは初めて知りました。具体的には何を学ばれていたんですか?

「主にはファッションデザインとパターンです。でも、そこでファッション業界が甘い世界じゃないということを身に染みて感じて...。廊下で全日制の学生とすれ違った時に、『寝る間も惜しんで、すべての時間を製作に捧げている彼女たちでも、実際にファッションの世界で働けるのほんの一握り。私は勝てっこないな…』って、一度は挫折したんですよ。その後に渡米して、日本に帰国してからライフスタイルモデルとして活動を始めたのですが、ファッションへの想いは変わらずにありました。ブランドを運営している方たちにお話を聞いたりしながら、やり方とタイミングを自分なりにずっと考えていたんです。今年に入ってからは特に忙しい毎日だったんですけど、6月ぐらいにちょっと落ち着いた時期があって、そこでタイミングも合い、ブランドの起ち上げがトントン拍子で実現しました」

−−ブランドのコンセプトやイメージはどこからヒントを得たのですか?

「まずは、都会で働いてる女性たちに着てもらうことを意識して、その上で、潮風を感じさせる雰囲気を出そうと思いました。ビバリーヒルズにある白を基調とした家に住んでいて、空いた時間にふらっと海に出かける、そんなライフスタイルをイメージしています。ブランド名は私のドイツ語の旧姓から取った『シェレン(Schellin)』と名付けました。実は、夫と結婚するその日まで、日本に夫婦別姓の制度がないことを知らなかったんです。思いがけず急に苗字が栗原になったので、愛着のある自分の旧姓は、いつか自分がブランドを立ち上げる時に使おうと決めていました。『シェレン』はドイツ語ですが、その中に貝殻の『シェル(shell)』や光の『シャイン(shine)』など、私の好きなもの単語が入っています。この名前をずっと目にして生きてきたから、海が好きなのかもしれないですね」

−−デザインに関してこだわりなどはありますか?

まず第一に、服より人が主役。服のデザインを目立たせるのではなく、人を美しく見せる服にしたいという思いが根本にあります。どうやったら肌や髪がきれいに見えるのか、女性らしい身体の美しさを引き出せるのか、そういったことを一番に考えています。細く見えるようにパターンメーキングされた服ってすごくたくさんありますが、細く見せたいところを強調しすぎていて、逆にそれがパーツを誇張して見せていることも。肩幅のある私が着ると、細見えするようにデザインされたトップスってすごく太って見えてしまったりするんです。そこで『シェレン』のTシャツは、アームホールの位置を一般的なものより低く置くことで、リラックスした上、こなれて見えるようにデザインしました。着ている自分も着心地が良く、それでいて人を引き寄せるような、自然な女性らしさと人の魅力を引き出す服にしたいと考えています

−−先日は受注会も開催されていましたが、周囲からの反響はいかがですか?

「シンプルだけどなかなかないデザインと、好評をいただいています! みなさんに気に入ってもらえるかプレッシャーもあったので、今はうれしい気持ちでいっぱいですね。まだまだスタートしたばかりのブランド。これから少しづつでもいいので、たくさんの人に知っていただき、幅広い層の女性たちに着てもらえたらと思っています。『自信がない人に輝きを与えたい』という、私のトレーニングテーマをこのブランドにも反映しているので、トレーニングをしている方もしていない方も、ファッションからポジティブな気持ちで輝きを得てほしいなと思っています。それから、上質な素材を使って日本で生産を行なっているので、決して手頃なプライスではありませんが、流行にとらわれず長く愛せるアイテムだけを自信を持って提案しています。『これを着れば、私は美しく見える!』という、女性を心から勇気づけて輝かせる服をデザインするブランドにしていきたいです