記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がCosmopolitanに還元されることがあります。
記事中に記載の価格は、記事公開当時の価格です。
ホラー映画といえば、殺人鬼やモンスターを倒したり、シリアルキラーを突き止めたり…がお約束。だけど、それだけで終わらないヒネリの効いた作品も豊富にあります。
そこで、夏休みに観たいユニークで怖~い映画を、心霊モノからコメディまで厳選してご紹介。設定の妙や唯一無二の世界観、意外なプロットを堪能してみて。
『ファイナル・デスティネーション』(2000)
殺人鬼や怪物ではなく、“死ぬ運命そのもの”からの逃避というテーマがありそうでなかった、カルトな人気を誇るシリーズ第1作。
高校の修学旅行の出発日、離陸前の飛行機内で眠ってしまったアレックス(デヴォン・サワ)は、その機体が離陸直後に大爆発するというリアルな悪夢を見て飛び起きる。「爆発する!」と大騒ぎした彼は、数名の友人や教師とともに降ろされてしまうが、飛び立った機体は本当に爆発してしまい…。
4本も続編が作られているので、イッキ見もオススメ。
『アザーズ』(2001)
第二次世界大戦末期、イギリス最南端の島ジャージー島を舞台にしたゴシックホラー。
光アレルギーの2人の子どもを抱え、出征した夫の帰りを待ちながら、大きな屋敷でひっそりと暮らすグレース(ニコール・キッドマン)。ある日、過去に屋敷で働いていたという3人の男女がやって来る。使用人がいなくなり困っていたグレースは3人を雇い入れるが、その日を境に屋敷で怪現象が頻発するように。
真相に辿り着いたら、きっともう一度最初から観たくなるはず。
『ディセント』(2005)
男性がほぼ出てこない、女性だらけのサバイバルホラー。アパラチア山脈奥地の洞窟探検に訪れた6人の仲良し女性グループ。しかし落盤により出口が塞がれ、迷宮のような洞窟に閉じ込められてしまう。ランプも電池切れ目前、暗闇をさまよう彼女たちを、想像を絶する恐怖が待ち受けていた。
ストーリーやラストの展開に、やっぱり一番怖いのは人間だと痛感するかも。続編『ディセント2』もあり。
『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』
殺人そのものは発生しないのに死体が増えてゆく、アンラッキーで笑えてしまう血みどろスプラッターコメディ。
タッカー&デイルの親友2人組は、手に入れたばかりの山小屋でホリデーを満喫しようと山に向かう。だがその道中、キャンプにやって来た大学生グループに凶悪な殺人鬼だと勝手に勘違いされてしまったことから、事態はどんどん悪い方向に転がってゆき…。
『キャビン』(2012)
夏休み、森のロッジへやって来た大学生たち5人組。地下で見つけた謎の日記を読んだことで何者かの封印が解けてしまい、彼らはひとりずつ襲われてゆくが、実は…?
ドラマ『LOST』や映画『アベンジャーズ』のクリエイターが見せる、予想をはるかに超える驚きの展開から目が離せない。ホラー映画好きならなお楽しめる、数々のオマージュもあり。
『イット・フォローズ』(2014)
自分にしか見えない正体不明の“何か”にゆっくりとつきまとわれる恐怖を、低予算ながら斬新なアイデアで描いて各国の映画祭で人気を博し、かのクエンティン・タランティーノ監督も絶賛した1本。
ある男と一夜を共にした女子大生ジェイ(マイカ・モンロー)。だが彼は突如ジェイを椅子に縛り付け、衝撃の告白をする。青春要素も織り込まれた、怖くて切ないホラー。
『ゆれる人魚』(2015)
アンデルセン童話『人魚姫』をアレンジした、ミュージカルもあるグロテスク&ファンタジックなホラー。奇妙で独特な世界観はクセになるかも?
人間もエサにしてしまう人魚の姉妹が、海から上がりナイトクラブに辿り着く。2人は得意のダンスや歌で一夜のうちに人気スターになるが、姉がバンドマンの青年に恋をしたことで、やがて姉妹の関係に亀裂が生じ――。
『RAW〜少女のめざめ〜』(2016)
ジュリア・デュクルノー監督が描く、カンヌ国際映画祭でスタンディングオベーションを起こした恐ろしくも美しい1本。
両親や姉と同じ獣医学校に進んだジュスティーヌ(ギャランス・マリリエ)は、入学早々上級生からハードなしごきの洗礼を受ける。厳格なベジタリアンにもかかわらず生肉をむりやり食べさせられた彼女は、体に異変を感じ始め、やがて自身に秘められた本性と秘密を知る。
『哭声/コクソン』(2016)
舞台は韓国ののどかな山村。近隣に正体不明のよそ者(國村隼)が住み着き、村ではその男の噂が広まる。そんななか、突然村人が自分の家族を惨殺するという事件が続けざまに発生する。
殺人を犯した村人はみな、肌の湿疹や濁った眼という共通点があったが、村の警官ジョング(クァク・ドウォン)は、自分の娘にも同様の湿疹があることに気付く。
『ライト/オフ』(2016)
「電気が消えている間だけ襲われる」というユニークな設定で、動画サイトで計1億5000万回も再生された短編映像を、『ソウ』(2004)や『死霊館』(2013)で知られる名匠ジェームズ・ワン制作で長編映画化。
暗闇に現れる得体の知れない“何か”に怯える幼い弟を守ろうと、久しぶりに実家に帰ってきたレベッカ(テリーサ・パーマー)。ライトをたっぷり準備し、彼女たちは夜に備えるが――。
観た後は、電気を消すことがしばらく怖くなるかも?
『サスペリア』(2018)
ダリオ・アルジェントの名作ホラーを、『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が大胆アレンジ。1977年、有名ダンスカンパニーに入団すべくボストンからベルリンにやってきたスージー(ダコタ・ジョンソン)は、すぐに注目を集め大役を得る。が、彼女の周囲でダンサーが次々と行方不明になり――。
ティルダ・スウィントンやクロエ・グレース・モレッツら豪華女優陣が共演する、2時間半超えのカオスな魔の迷宮へ迷い込もう。
『ブライトバーン/恐怖の拡散者』(2019)
スーパーパワーを持つ子どもが、悪の道に堕ちたら?という視点で描く異色ホラー。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガンがプロデュース。
カンザス州の田舎町に住む夫婦はある夜、空から落ちてきた赤ちゃんを発見。夫婦はその子をブランドンと名付け愛情を注いで育てるが、12歳になった彼は次第に反抗的になってゆき、やがて恐ろしい事件が起こり始める。
『ミッドサマー』(2019)
日本にもファンの多い“フェスティバル・スリラー”。舞台はスウェーデンの山奥、自然豊かな楽園のようなコミュニティ。夜でも明るく、夏至の祝祭が開かれるなか、現地を訪れたアメリカ人学生たちが惨劇に見舞われる――。
主人公ダニーを演じたフローレンス・ピューのラストの表情も非常に印象的。なおアリ・アスター監督によると、これはホラーというより「失恋映画」なのだとか。
『ザ・スイッチ』(2020)
女子高生と中年男の殺人鬼の体が入れ替わってしまうという、ありそうでなかった異色ホラーコメディ。
冴えない女子高生ミリー(キャスリン・ニュートン)はある夜、指名手配中の連続殺人鬼ブッチャー(ヴィンス・ヴォーン)に襲われ刺されてしまう。一命を取りとめたが、翌朝目覚めると彼女の肉体はなぜかブッチャーのものになっていた。
『マリグナント 狂暴な悪夢』(2021)
ホラー映画界で一目置かれるジェームズ・ワンが手がける、オチに大いに裏切られる異端の1本。
マディソン(アナベル・ウォーリス)は、無残な殺人が目の前で行われるリアルな悪夢に悩まされるようになる。やがて、連続殺人が現実にも起こり、犠牲者が出るごとにその現場を疑似体験する彼女は、真相に迫ろうとするが…。
『呪詛』(2022)
台湾で実際に起きた事件にインスパイアされたという、じっとりとした恐怖を味わえるPOV系ホラー。
6年前に“あるタブー”を破ってしまったことにより、呪いを受けたルオナン(ツァイ・ガンユエン)。その呪いが娘にも及ぶことを恐れた彼女は、解決策を見つけるべく奔走する。
徐々に加速してゆく絶望と、観る者に衝撃を与えるラストの展開にゾッとするはず。続編制作も決定したそうなので、お楽しみに。