欧米では今年の大ヒット作のひとつとなった映画『バービー』。ハロウィンの仮装のテーマにしようと考えている人も、多いかもしれない。

だが、ハリウッドで活躍する俳優たちの多くが加入する全米映画俳優組合「SAG-AFTRA(サグ・アフトラ)」は、メンバーがこの作品の登場人物に扮することを歓迎していないもよう。

SAG-AFTRAはメンバーに対し、今年のハロウィンの仮装について「ゴーストやゾンビ、クモなど“一般化されているキャラクター”をテーマにするよう求める」声明を発表した(ウェブサイトに声明とガイドラインを掲載したが、ライアン・レイノルズなど俳優たちからの批判の声があがったことを受け、その後に削除したものとみられる)。

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そのガイドラインに従えば、今年『バービー』と並ぶ大ヒットとなった『オッペンハイマー(Oppenheimer)』や、『アダムス・ファミリー』のウェンズデー・アダムス、『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』、『一流シェフのファミリーレストラン(The Bear)』の登場人物は仮装のテーマにできないということになっていた。

a man and woman wearing cowboy hats
Warner Bros.
a person in a pink dress
Warner Bros.

SAG-AFTRAはここ数カ月間、報酬や作品をストリーミング配信した場合の再使用料(レジデュアル)の引き上げ、コンテンツ制作に対する生成AI(人工知能)の影響(肖像権・声の肖像権の保護など)への対応を求め、ストライキを続けている。

ハロウィンの衣装に関する声明では、「力を合わせ、契約している雇用主(ストの交渉相手である大手スタジオなど)に対し、公正な契約なしに 彼らのコンテンツを宣伝するような行動は取らないとの明確なメッセージを送りましょう!」と訴えていた。

SAG-AFTRAと同じようにストを行っていた全米脚本家組合(WGA)は9月、交渉相手だった全米映画テレビ制作者協会(AMPTP)と暫定的に合意したが、俳優たちのストがいつまで続くのか、今のところ見通しは立っていない。

From COSMOPOLITAN UK