Netflixの人気ドラマ『エミリー、パリへ行く』の脚本家の1人、デボラ・コパケンが、ゴールデン・グローブ賞のノミネートについて憤りをあらわにした。

ツイッターと『ガーディアン』紙への投稿で、自身が関わった『エミリー、パリへ行く』が候補に挙がったことは「もちろん喜んでいる」としながらも、残念ながら、その気持ちが「そがれてしまった」という。

デボラが嘆いているのは、ミカエラ・コーエルが共同監督と主演を務めた『I May Destroy You』がノミネートされなかったこと。

『I May Destroy You』は、性的暴行を受けた女性が立ち直っていく姿を描いた人気シリーズ。視聴者からも批評家からも同様に高い評価と大きな反響を得ており、ゴールデン・グローブ賞の候補に入らなかったことは、多くの人を驚かせている。

その一方で、さまざまな議論を呼んでいる『エミリー、パリへ行く』は、作品賞に名前が挙がったほか、リリー・コリンズが主演女優賞にノミネートされた。

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ノミネーションが発表された後デボラは、『I May Destroy You』が選ばれなかったことに失望しているとツイート。ミカエラに向けて直接、「TV放送が始まったときから、あなたの作品が大好きです。これはまったく間違っています」とメッセージを送った。

デボラはその後、『ガーディアン』紙への投稿で、次のように語った。

「『I May Destroy You』がどの賞にもノミネートされなかったことは、間違ってます。それだけでなく、あらゆることに問題があることを示しています」

「話を聞いてくれるすべての人に、私はこのドラマは『すべての賞に値する』と話していました。それが受賞しないとわかって、愕然としました」

デボラにとって『I May Destroy You』は、2020年だけではなく、これまでに見たなかでも特に「大好きな作品」とのこと。

ゴールデン・グローブ賞 i may destroy you ドラマ ノミネート ミカエラ・コーエル
BBC//HBO
ミカエラ・コーエル

デボラは、この一件が示すのは、エンターテインメント業界とそれを取り巻く業界に、より大きな問題があることだと指摘している。

海外のそのほかのドラマランキングでも上位に食い込んでいた『I May Destroy You』だが、日本での配信は現在未定。

Photos: Courtesy of HBO, Netflix, Emily in Paris via Instagram, Deborah Copaken via Twitter From COSMOPOLITAN UK