2015年、SNS上で各分野におけるインフルエンサーの及ぼす影響力をアルゴリズム分析するマーケティングカンパニー、D'Marie Archiveが発表したブロガー部門第1位はキアラ・フェラーニ

彼女が昨年公表した年収は驚きの800万ドル(約9.5億円)。ちなみに、その年収のうち、彼女のブログが占める割合は30%。残りの70%がコラボブランドからなんだとか。す、すごい…。

残念ながら分析結果のブロガートップ100圏内には日本人は入っていないという悲しい結果ながら、これからブロガーを目指す人のために、人気ブロガーが実践してるというテクニックをチェック!

Rule 1 : チームを組め!

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現在オーストラリアで放送中のファッションブロガーのリアリティTVショーにも出演中のオリエンタルビューティー、ニコール・ワーン。19歳の時、たった200ドルでオーストラリアで古着のビジネスを始め、「あなたは自分の夢を生き始めるのに、若すぎることも、年を取りすぎていることも、貧乏すぎることも、勉強不足なことも、忙しすぎることもない(You are never too young, too old, too poor, too uneducated or too busy to start living your dream.)」という名言を残し、それが合言葉として出回る程に成長。

現在はランコムオーストラリアのアンバサダーとしても活躍中。彼女のインスタは美しい風景写真にも心癒されるけど、写真を撮っているのはパートナーでもあるサーフ、ライフスタイル、トラベル専門のフォトグラファー。「普通の人」のインスタグラムが脚光を浴びるには、有名人と一緒に撮ったセルフィーでもなんでもなく、美学のもとに計算され尽くした美しい写真が不可欠。実際、「インスタグラム・ハズバンド」という名前が最近出回るくらい、フォトグラファーのパートナーは必要不可欠。例えカレでなくても何でも、写真の心得がある人を味方につけて。

Rule 2 : Not セルフィー、But ポートレイト

クリスティーナ・バザンの元カレ(ビジネス上のパートナー関係は継続中だけど、恋愛関係は終ったそう)も、キアラ・フェラーニのパートナーも、フォトグラファー。いや、多分、自称フォトグラファーだった! そうやって皆で有名になっていったのね~なんて感慨は置いといて。実は、ファッションブロガーのインスタグラムだからって、顔の写ったセルフィーばかりをアップはしていない。実際、キアラのファッションストーリーは写真通信社を通して販売さえされているほど。じゃあ、ほかに、なんのセルフィー撮るのかというと、顔は入れずにカーフィー(Carfie:車中で撮ったセルフィー。手元、バッグ、靴、インビテーション…一気に撮れる!)か、カラフルな朝食やランチ、スタバの飲み物を持って、手元とボトムと靴のコーデを撮ってアップしているのだ。

元祖タクシーフィーのエヴァ・チェン

Rule 3 : I woke up like this .....(こんな感じで起きた…)とはいえメイクはばっちり

ビヨンセの歌が元ネタのハッシュタグ"#I woke up like this"は寝起き、というか素顔を晒すときの決め言葉。だけど、ファッションブロガーほど「すっぴん」を見せない人種はいない。彼女たちにとっての"I woke up like this"とは、襟付きのパジャマでメイクをして、これからxxxの撮影よ! とかxxxに行くよ! という「起きたよ~」とフォロワーに伝えるもので、決してすっぴんを見せるためじゃない。

モデルさんやセレブは商売道具だから、「すっぴんアップ」はセールスツールにもなって、見せられるものだけど、一般人でもあるブロガーにとって、パジャマ姿でありながら、ブロンドガールのまつげが完璧に黒くマスカラしているのは普通のこと。

Rule 4 : フィルター!?…何それ?

テイラー・スウィフトじゃないけど、I will never ever...と心に誓って言えること。それは、写真映りを良くするために「フィルター使ってるって言うなんて、信じられないほどダサい」という独特の文化。美肌フィルターはおろか、インスタ内蔵フィルターを使うこともナシ。というのが多数派。

そもそもインスタグラム・ハズバンドがデジタル一眼レフで撮った画像をフォトショップしてあるので必要ないとも言える!?

Rule 5 : エチケット&マナープロトコール

上記のどの言葉を取った本を読んでも必ず出てくるのは「お礼状はすぐに出す」ということ。そう、インスタグラムでの、秒速で出すお礼状は欠かせないもの。チーム、愛する人、撮影クルー、スタッフ、滞在したホテル、招待してくれてたメゾン、そしてフォロワー。何かをしてもらったり、物をいただいた時はすぐさま@でお礼を!  デジタルの時代だからこそ、本当に特別なときには、手書きのお礼状が今までになく威力を発揮することも。

Rule 6 : インスタは予告編、詳しいことはwebで!

ハイ&ローの絶妙なミックスが魅力のジュリー・サリナナ。最近ではウェブショップも人気で、D'Marie Archiveのブロガーランキングでは堂々2位につけた。

どんなにインスタに力を入れようと、メイン媒体にしているブログには、それ以上の労力をつぎ込むことが、人気ブロガーになるための鉄則。お店とのコラボや雑誌登場情報、インスタだけでは見られない物を、必ずそれ以上のボリュームで紹介。そこを手抜きしたら、世界一のブロガーになんてなれない! SNSを販売促進のツールとして活用するの。

Rule 7 : マーケットを見極める

ファッションだけではなく、「+αで差別化」をしつつ自分と自分のファッション、ライフスタイルをブランド化していくのはとっても大事。

例えば、クリスティーナは歌(!)とスイス在住ということで、ピアジェやカルティエなどジュエリーブランドのお気に入りに、アイミー・ソングはトラベルとインテリア、ザニタ・ウィッティントンはフォトグラファー、クリゼル・リムはフードまで含めたライフスタイル全般…と得意分野を活かしているよう。クライアントも分散できるし、大量のフォロワーも獲得できる。

Rule 8 : ハッシュタグに気をつけて

まだまだ初心者だと思われがちなのが、ハッシュタグとフォロー先の数が異様に多いときや、「いいね!」を押した途端にフォローバックが来るとき。これは、フォロワーに「なんだ、ビジネスか…」「有名になりたいのね」と一気にがっかり感を覚えさせてしまうもの。ハッシュタグは自分の物を固定して、ほんの1個か2個を同時に使うのが鉄則。がつがつした感じがあると男の子にもモテないでしょう?

Rule 9 : 持つべきは親友、そしてファミリー

ザニタは自身がフォトグラファーなのにも関わらず、個人インスタは「撮られている」写真ばかり。で、お仕事として、ジェシカ・ハートサラ・ドナルドソンを撮影。

自分もミューズであり、親友や家族までもミューズであると、仕事がしやすいことこの上ないのは確か。

Rule 10 : 日本ではまだまだだけど…使いこなしておきたい<snapchat>

ある日突然、トップブロガーたちが一斉に始めた、スナップチャット。セレブたちも続々登場してるとか。CEOはミランダ・カーの彼氏なんだとか…ここで遅れを取るわけにはいきません!

↓おまけ

Rule 0 : あえて、我が道を行く

上のルール1~10をぜ~んぶ無視!なのにいつも通りかっこいい(ずるい!)のがパリジェンヌたち。

注目はまずは、ジェーン・バーキンの若かりしころを彷彿とさせるジャンヌ・ダマス。パリジェンヌらしいセンシュアルでガーリーな雰囲気が魅力。そして、「Oui!」Tシャツなど、ウィットが効いてセクシーで、そして少しフェティッシュなデザインが日本でも人気のL'ecole des femmmes のローラ・スフェズはその全力自己肯定なカメラロールにフランス女魂を感じます。

自分の個性に自信があるなら、この方法がいいかも…?