9月27日に50歳のバースデーを迎えるグウィネス・パルトロー。ウェルネス業界が急成長している昨今、ライフスタイルブランド「グープ」の経営者としても知られる彼女の純資産は、実はかなりのもの。その額を知れば、良くも悪くも話題を呼んだ“女性器の香りキャンドル”も悪くないものに思えるはず。

女優としての輝かしいキャリアと、自身のライフスタイルブランド「グープ」の運営によって、グウィネス・パルトローには、何億ドルもの資産がある。そして彼女はいま、アメリカ版『マネーの虎』といわれるリアリティ番組『シャーク・タンク』のキャストに加わり、さらに多くのお金を(おそらくオーガニックリネンジャケットの)ポケットに入れようとしている。

ここでは、そんな彼女の銀行口座にある総資産の内訳を分析。あなたも24金製のディルドやヨニエッグ(グウィネスが流行させた膣トレアイテムで、その効果は批判を浴びた)をたくさん売れば、お金持ちになれるかも!?

まずは『シャーク・タンク』の出演料から

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グウィネスがこの番組に出演することは意外だったいっぽうで、同番組の出演料は非常に高い。2016年の米『バラエティ』誌の報道によると、出演者たちは1エピソードあたり5万ドル(当時のレートで約540万円)の報酬を得ているそうで、1シーズンあたり約24〜25エピソード放送される。

グウィネスが出演するエピソードの数は未定だけれど、この出演料の情報が数年前のものであることを考慮すると、彼女の報酬はおそらく5万ドルより少し高くなっている可能性がある。さらに、彼女が同番組で投資をして「グープ」で売ることになったものから、さらに収入を得るということも忘れてはいけない。

「グープ」には2億5000万ドルの価値がある

いくつかの論争や嘲笑の種になっているものの、グウィネスのライフスタイルブランド「グープ」は前進し続けている。グウィネスは2021年、『CEOマガジン』にこう語っている。

「当初は『バカげている』と思われていましたし、私が正気じゃないと言って騒いでいる人たちもいました。でも今となっては、何十億ドルという市場に成長しています。ヘイターのことは気にしないし、彼らは私とは無関係です。(TEDの講演で有名な)ブレネー・ブラウンが言うように、『アリーナに立たない人たちのためにやっているわけではない』のです。ヘイターは私の仲間ではないので、彼らは私にとって無意味な存在ですね」

アメリカのビジネス誌『ファスト・カンパニー』によると、上の“女性器の香り”のキャンドルのように口コミで話題となった商品の成功もさることながら、「グープ」はサプリメントも人気のようで、2017年の発売初日には10万ドル(当時のレートで約1130万円)以上も売り上げたそう。

いっぽう、著名人の資産をレポートするウェブサイト「セレブリティ・ネット・ワース」によれば、同社は2019年3月にシリーズC(※スタートアップの資金調達段階のひとつで、多くの場合企業として成長の最終局面を迎え、黒字経営が安定化している状態)で資金調達をし、同ブランドの評価額が2億5000万ドル(当時のレートで約272億円)に達したと報じている。同サイトはグウィネス個人の出資比率を30%程度と仮定し、その価値は税引き前で7500万ドル(当時のレートで約82億円)ほどとみている。

これはGiphyの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

グウィネスは映画で何百万ドルも稼いでいる

「セレブリティ・ネット・ワース」によると、グウィネスは『恋に落ちたシェイクスピア』(1998)でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、75万ドル(当時のレートで約9750万円)を稼ぎ、『ハッピー・フライト』(2003)では1000万ドル(当時のレートで約11億5000万円)を手にしている。『アイアンマン』(2008)のギャラは不明だが、マーベルのスターは何百万ドルも稼ぐ傾向にある。ただし、グウィネスのギャラと、共演者のロバート・ダウニー・Jr.のギャラには格差があったもよう。『USウィークリー』誌は、下記のように報じている。

彼女(グウィネス)は『バラエティ』誌に対し、「ロバート・ダウニー・Jr.ほど価値のある人はいない」とした上で、「でも、ギャラの格差を知ったら、みんなきっと驚くでしょうね。ギャラは自分の価値を数値化するものです。同じ仕事をしているのに、男性の方がギャラを多くもらっていたとしたら、良い気分ではありません」

グウィネス・パルトローの総資産はいくら?

グウィネスは「グープ」の大成功と映画界での有益な仕事に加え、本の執筆、不動産投資、さまざまなブランドとのコラボも手がけてきた。「セレブリティ・ネット・ワース」によると、彼女の総資産はなんと、2億ドル(約284億円)に達しているそう。

特に収入が多かった年は2014年で、米『フォーブス』誌によると、グウィネスはこの年に『アイアンマン3』で1900万ドル(当時のレートで約20億円)を稼ぎ、「マックスファクター」や「ヒューゴ ボス」などの有名ブランドとコマーシャル契約を結んだ。2015年にはさらに900万ドル(当時のレートで約10億9000万円)を稼いだと、同じく『フォーブス』で報道されている。最近ではスクリーンから離れているが、「グープ」での成功を考えれば、女優の仕事をする必要などないのかもしれない。

Translation: Masayo Fukaya From COSMOPOLITAN US