前回、ヨガについてその効果と魅力を教えてくれた、スポーツ派モデルの福田萌子さん。「スポーツは見るのもやるのも好き!」という彼女が、今回は世界の国技をいくつかピックアップして紹介。パーソナルなエピソードも必見です!

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足でするバレーボール、タイのセパタクロー

「"足でするバレーボール"と称されるタイの国技、セパタクローをご存知でしょうか?わかりやすく表現すると、使うコートはバドミントン、ルールはバレーボール(ただし、セパタクローではチーム内で3回、もしくはひとりが3回ボールタッチをしてもOK)、使っていい身体の部位はサッカーと同じで33で行うスポーツです。アタック、サーブ、トスの決まったポジションに分かれ、1セット21点先取で行います。毎回、オーバーヘッドキックで打たれるアタックはまさに空中の格闘技!アタックの時速はなんと約100kmにも及びます。そのため、冬にはプラスチック製のボールが硬くなり、頭でレシーブをすると血が出るなんてことも……」

「私は、セパタクロー日本代表選手のみなさんが友人ということもあり、国内大会をはじめ、世界選手権やアジア大会をここ10年近く現地で観戦してきました。特異な身体能力を要するので、自分には無理だと思っていたのですが、みんなの練習中にリフティング練習を一緒にやるうちに、今では1人で10回できるように。セパタクローに挑戦してみたいという方は、私もときどきお邪魔している日本代表選手が教えてくれる講習会があるので、是非参加してみてください!」

日本が誇る国技、相撲

「日本人なら誰もが知る相撲。私が初めて両国国技館で大相撲を見たその日は、遠藤関が自分より格上の力士に勝利し、会場は座布団が舞う盛り上がりを見せたのを覚えています。間近で見る大相撲の迫力と活気に興奮し、相撲の独特なしきたりにも魅せられて虜になりました!」

「両国国技館で行われる本場所では、マス席、イス席、溜席の3つの席が用意されています。正方形のスペースに4人分の座布団が敷かれるマス席は、お弁当を食べたりお酒を飲みながら楽しめます。番狂わせのような取組が起こった時に座布団が舞うのは、このマス席のお客さんが投げていることが多いですね。2階にあるイス席からは、土俵を見下ろすような形で観戦。席料もリーズナブルな価格なので、頻繁に訪れる相撲ファンの方が多く独特の空気感が味わえます。通称・砂かぶり席とも呼ばれる溜席は、審判員と同じ並びの座布団席で力士の入場が見られます。土俵から力士が落ちてくるリスクがあり少し怖いですが、迫力満点!ちなみに、この席での飲食は禁止。テレビにも写り込む場所なので、携帯電話を触ることもご法度とされています」

インドの国技は、呪文を唱える鬼ごっこ?

「セパタクローと同じく、アジアのマイナースポーツと呼ばれるインドの国技、カバディ。個人的に関心があり、YouTubeで試合の動画を観て研究していたこともありました。バドミントンよりも少し小さいコートを使い77のチームで行うスポーツで、攻撃のレイダーと攻撃を受けるアンティに分かれています。レイダーは『カバディカバディ』と唱えながら敵陣にひとり侵入し、アンティに触って自陣に戻ります。この時に触った人数が得点になるのですが、逆にアンティに捕まってしまうと相手の得点になってしまいます。攻撃するレイダーは瞬発力が要され、守りのアンティはラグビーのようなタックルをすることも。このプレイの様子から、"呪文を唱える鬼ごっこ"とも呼ばれているそうです」

「まるで格闘技のように、瞬発力を必要とされるアクロバティックなスポーツ。私も挑戦してみたいと思っているのですが、日本ではまだまだ認知度が低いため、練習に参加できる場がないのでまだ一度も挑戦したことがありません。新しいスポーツとの出逢いも、ご縁なのだなと感じています」