「スパイス・ガールズ」の元メンバーとして一躍有名になり、今やファッションデザイナーとして世界を駆け回る、イギリス出身のヴィクトリア・ベッカム(43)。デビッド・ベッカムの妻、4児の母親としても活躍しながら抜群のスタイルを保つ彼女だけれど、なんと名前と「拒食症並みのガリガリファッションアイコン」とタスキがかけられたイラストがピザ店の宣伝に使われるという事態に…。これを受けてヴィクトリアは、この宅配ピザ店を起訴する構えなのだという。

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「新しいヴィクトリア・ベッカム 極薄クラストたったの2mm!!」薄焼きピザの宣伝が車のバックウィンドウに描かれ、「薄いとはこのこと」とピザの写真に矢印が。ヴィクトリアの似顔絵には「薄くない」「拒食症なみにガリガリのファッションアイコン」と記載されるというもの。

この宣伝用スローガンを配信したのは、イギリスのタインサイドにある「シドゥ・ゴールデン・フィッシュ・アンド・チップス」という宅配ピザ店。<People誌>によるとヴィクトリアの代表者は、このようにコメント。

このような騒動は問題を小さくする、至って不適切な表現です。ヴィクトリアのイメージに対しても、配慮に欠けた中傷的行為。ですので、法的な対応を検討しています。

一方で、同ピザ店マネージャーのソニ・シドゥ氏は、摂食障害を軽く扱うような意図はないと強調。<iTV>に、このように主張している。

これは、多忙な日常生活から自由になり、一般の人を笑顔にする面白さの意味合いで掲載されたもの。我々は、摂食障害がどれだけ深刻なものかを認識しており、決してその症状を患う人たちを軽視するつもりはありません。

さらにビザ店側は、「もしこの宣伝が撤回されたら、2017年イギリスから"表現の自由"がなくなる、悲しい日になります」とコメントし、この宣伝を消さない意向を示している。

ヴィクトリアは、2006年に「BBC Radio」のインタビューで、「摂食障害と食生活に気をつけることは全くの別物」と語り、また2年前には、ファッションショーに登場する細身体型のモデルに対して「彼女たちは若くて、細身で、でもだからといって病気な訳ではないわ」と<The Telegraph>に話したことも。

店側は否定しているものの、ヴィクトリアの心情、そして病気についての配慮があまりに欠けている宣伝活動であったように見受けられる。どのように収束するのか行く末を見守りたい。