シャンプーする度にある程度毛が抜けるのは自然なこと。とはいえ、防げるものなら防ぎたいのが本音。そこで、抜け毛を引き起こす意外な原因をコスモポリタン アメリカ版からお届けします。
抜け毛なんて20代の私には無関係なんて思っていたら要注意。というのも、遺伝的な要因や自己免疫疾患以外にも、日常的な行為が抜け毛を引き起こしているから。症状の多くは一過性のものが多いけど、気をつけるに越したことなし!
コスモポリタン アメリカ版ではニューヨーク大学ランゴンメディカルセンターのロナルド・O・ペレルマン皮膚科に所属するジェリー・シャピロ医師とフィリップ・キングスレイ・クリニックに勤務する毛髪学者のエリザベス・クネイン・フィリップスにインタビュー。抜け毛を引き起こす様々な原因がこちら。
1.避妊ピルの使用
ホルモン避妊薬は、種類によって抜け毛を引き起こすことがあるんだそう。シャピロ医師によると、抜け毛は一時的なものではあるとはいえ、「抜け毛が顕著な家系だと、毛が永久的に抜けてしまうことがある」んだとか。
2.ジュースクレンズの実践
フィリップスによると、ジュースクレンズ(数日間、ジュースと水だけ摂取するダイエット法)やデトックスなどをした後にクリニックに駆け込んでくる患者を定期的に診断しているんだとか。なんでも、「カロリー制限をすると、摂取する栄養素が限られてしまいます。体は髪を不必要な器官と捉えてしまうため、髪へのエネルギー供給がストップしてしまう」んだそう。とはいえ、一時的なのが不幸中の幸いらしい。
3.洗髪不足
シャンプーのしすぎは抜け毛の原因だと思われているフシがあるけれど、シャピロ医師は定期的(1日1回)に洗髪をすることは「まったく問題がない」と断言。一方、フィリップスは頭皮が十分に洗われていないことを指摘している。「頭皮にかゆみ、フケ、過敏症などのトラブルがあると、抜け毛の原因になりえます。運動した後は必ずシャンプーしてください」。
4.髪をしょっちゅうひっつめている
フィリップスとシャピロ医師の両者ともに、バレエダンサーの髪の生え際に抜け毛が発生しやすいとコメント。ポニーテールやお団子ヘアに加え、三つ編みでさえも毛根にダメージを与えてしまうんだそう。
5.長期に渡るストレス
破局、大ケガ、転職や就職などが原因となるんだそう。フィリップスは「コルチゾール(ストレスが原因で分泌されるホルモン)は抜け毛を引き起こします。しかも、ストレス下では食生活が乱れがちになり、必要な栄養分を吸収しにくくもなります」と解説。
6.毎回の生理が重い
生理と脱毛は直接関係はないものの、出血量が多いと体内の鉄分が欠乏してしまうため、脱毛のきっかけとなることも。フィリップスによれば「25歳から45歳までの間は、鉄分が重要な栄養素となります」。
7.処方箋薬の服用
フィリップスの経験上、胃酸の逆流をふせぐための薬の服用と抜け毛が関係していることが分かったんだそう。これはこの種の薬を服用した人すべてに起る症状ということではなく、患者個人のホルモン受容体に対する感受性に左右されるんだそう。「もし処方箋薬の服用中に抜け毛に気づいたら、医師に相談することを勧めています」。
8.高熱なヘアスタイリングツールの使いすぎ
ヘアアイロンに限らず、ドライヤーでさえも、必要以上に高温設定されている可能性が。「手の甲に触れて熱いと感じたら、それは髪にとっても同じことです。髪はある程度の熱に耐えることができますが、長期的に高温にさらされると、傷みが生じます」とフィリップスは注意を促している。ドライヘアにならないように気をつけて!
9.濡れた髪を高温でスタイリングする
シャピロ医師は、「濡れた髪に高温のスタイリングツールを使うと、毛幹(頭皮から出ている部分の毛)に気泡が生じます」と警告。そうなると髪がところどころ膨れ上がり、髪がパサついたり、頭髪がまだらになったりするおそれがあるんだとか。
10.薬品処置
シャピロ医師によると、ストレートパーマや縮毛矯正などの処置は抜け毛を引き起こすんだとか。頻度を少なくし、トリートメントをきちんとすることが大切。
普段よりも抜け毛の量が多くなったと気づいたら、鉄分欠乏症や甲状腺関連の病気、代謝性疾患、遺伝的なものである可能性があるため、医師や皮膚科医に相談した方がいいとシャピロ医師はアドバイスしている。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:Rubicon solutions