前回の記事はコチラ【岡部友に直撃!#1】

日本の女の子は、目立たないように生きている

――アメリカから日本に帰ってきて、今まで気付かなかったことに気付いたとか。

夏休みに一時帰国したとき、自分の友達も含めて、街にいる日本の女の子たちが似た顔・格好をしているのがとても気になったんです。今までそんなこと思わなかったのに、何だかすごく目についた。

――それは俗に言う「帰国子女あるある」ですね。

同じファッション、同じメイクをして、周りに紛れて目立たないようにしているように思えました。こうすればモテるっていう見本があって、世の中的に可愛いとされる受け答えとか仕草があって。「本当の自分は無視する」っていうのが大前提にある感じ

――「みんな同じ」をヨシとする風潮は日本独特ですよね。良くも悪くも。

そういう状況に疑問を感じないのって、やばいな…と。どうしたら気付けるのかと考えたとき出た答えが、「自分に自信を持つこと」と「考える力を養うこと」でした。すべてをアメリカナイズしろという話じゃないですよ。ただ日本の女の子は本当に窮屈そうな気がして。世間を気にして他人とくらべている人があまりにも多いな、と。

――日本で育つとそれが当たり前になりつつありますからね...。

違和感に気付けている人はいいんですよ。そういう人は世間とうまく距離を保って生活できるんで。客観視できているというか。問題なのは気付かないでストレスをためまくっている人。たまったストレスはどこかにぶつけないと済まないのが人間です。そこがネットなのか、家族なのか、友達なのか、恋人なのか。自分をとりつくろう必要がなければ、今あるストレスの90%はなくなるじゃないでしょうか。

成功体験こそ、今の日本女子に必要なこと。トレーニングは誰でもできる成功体験!

――でも人に自信をつけさせるってめちゃくちゃ難しくないですか。

すごく難しいです。でも私は自分のアメリカでの経験から、「成功体験」をすれば人は変われる、自信がつくことを学びました。私の場合は、外国語を克服しフィットネストレーナーとして独り立ちできたことが、結果的に大きな成功体験になりました。自分の努力、夢中になったことで成功できた喜びや快感は自信につながります。努力の過程でメンタルも相当鍛えられますしね。

――それが女性のトレーニングにどうつながるのでしょう?

一番身近に手っ取り早く、成功体験できる方法は「自分の身体を変えること」だと思ったんです。トレーニングは私の持っている知識を最大限に生かせる分野。そこでスポーツトレーナーからフィットネストレーナーに目標を変えて、少しでも日本の女の子が生きやすい環境を作れたらと思ったんです。

岡部友プロフィール

岡部友の書き下ろし本が出版されます!  「美尻トレ 究極のヒップメイク」2017年12月13日発売