レストランでのランチやディナーは、家族や友人、恋人とのひとときを楽しむ大事な時間。せっかく食事に行くのならおいしいことはもちろんだけど、サーブされるお料理の美しさもポイント! 目の前に置かれたお料理に思わず「キレイ♡」と声をあげるほどステキだったら、食事が何倍も楽しくなるはず。

ここ数年、イギリスでは料理に「ざくろ」を使うのがトレンド。ルビーのように美しくてちょっと甘酸っぱい果物を、お料理の「さし色」にしたり、味のアクセントにしたりとよく使われるようになりました。

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もともとイギリスではなじみの薄い果物だったざくろ。トルコや中近東ではポピュラーな果物とのことで、中近東の食材を多く扱う食品店でときどき見かける程度でした。

それが、トレンドに敏感かつ常に新しい素材をキャッチしようとセンサーを光らせているシェフや料理研究家たちによって、お皿の上を美しく彩る「キレイでおいしいお皿の上の宝石」として取り入られるようになったのです。

西ロンドンにあるカフェ「Angies Little Food Shop」の「カレー味のカリフラワーのサラダ」

料理研究家オリビア・ウィリアムスの「ナスにヨーグルトソースを掛け」

イギリス料理界のスター ジェイミー・オリバーの「ナスとざくろのサラダ」

「ざくろブーム」の火付け役の1人言われているのは、ロンドンのレストラン&デリカテッセン「Ottolengi(オットレンギ)」。イスラエル生まれのイギリス人ヨータム・オットレンギ氏が出がける中近東とヨーロッパを融合させた野菜たっぷりの料理が特長。現在ロンドンに加え4店舗、姉妹レストラン「Nopi」もあり、料理本も人気です。

甘酸っぱい味がバルサミコビネガーに似ているので、「甘酸っぱい」が合う料理ならなんでも合うのもうれしいところ。

モッツアレラチーズとビーツとざくろのサラダ

肉にも合います。ざくろを加えると、レモンをしぼったような爽やかさがプラス

ブームになるにつれ、栄養価も注目されるように。ビタミンCE、そして女性には嬉しい鉄分、疲れをとるクエン酸も含まれています。

今では大手スーパーマーケットチェーンでも見かけるようになりました。家にお客さまを招くとき、ざくろさえあれば買ってきたお総菜やカンタンメニューの見栄えもぐ~んとアップ! イギリス人はパーティが大好き、BBQや家でもおもてなしに取り入れている人もたくさんいるみたい。

もっともポピュラーな食べ方の1つ、ひよこ豆のディップにざくろをちりばめたもの

生ハムとモッツアレラのサラダ

パーティでこんなサラダがでてきたら、気持ちもアガるし野菜もたっぷり食べられそう!

生クリームやヨーグルトとの相性がよいので、デザートにしてもおいしくいただけます。

メレンゲ、イチゴ、生クリームをまぜるだけのイギリス伝統の簡単スイーツ「イートンメス」

スポンジにヨーグルトソースをアイシングしたケーキ

日本ではスーパーはもちろん「家の庭にざくろの木がある」なんてことも多く、簡単に手に入る果物ですよね。手軽に華やぐざくろを使って、手作りの1皿をワンランクアップさせてみては♪