Mamiの気になりニュース番外編】

「バイリンガルニュース」のMCを務めるMamiが、ちょっと気になるニュースをピックアップ。ライターyokoが深掘りした記事をお届けします!

魚にも人間の顔を見分けることができる、という驚きの研究結果が、イギリスのオックスフォード大学とオーストラリアのクイーンズランド大学の研究家チームにより、発表されました。人間の脳には、お互いの顔を見分けるための、新皮質という部位が備わっています。一方、魚のように脳がシンプルな生き物には顔を見分けることは不可能と考えられていましたが、今回実験ではそれが可能であることが初めて判明しました。

実験では、口から水鉄砲を発射する習性をもつ、テッポウウオという魚に、特定の顔を記憶させた後、画面に2つの顔を写し出し、見せた。該当する方の顔に水鉄砲を発射するようトレーニングを受けたテッポウウオは、81%の確率で(2回目の実験では86%の確率で)見分けることに成功したのだとか。

人間の脳は、地球上のどの生き物よりも発達していて、専門家によると、身体のサイズに対する脳の大きさが異常に大きいのだとか。しかし、他の動物たちも、侮ることはできません。記憶力の悪い人を「鳥頭」などと悪口で呼びますが、実は鳥の脳にも新皮質と似た働きをする仕組みがあり、人の顔を見分けることができるようです。

また、カラスには、一時は霊長類にしか備わっていない、と言われていた「思考力」が備わっており、記憶力が良く、道具を使えたり、簡単な推理をしたりする能力があるそう。日本のハシボソガラスが、道路にクルミを落として、自動車にひかせて中身を食べる動画が、海外でも話題になっています。

人間特有と考えられてきた能力が、他の動物にも備わっていることが近年、次々と判明してきています。「進化の名残」に関する記事でも紹介しましたが、わたしたちは他の生き物と共通の祖先から枝分かれて現在の見た目や機能に進化していて、何億年か前は同じ生き物だったと考えられます。脳の仕組みに共通部分がある、というのも何だか納得できますね。