ノーマ・クックさんは御年89歳のちょっと勝ち気で頑固なおばあさま。写真に一緒に写っているクリス・サルバトーレは31歳の俳優。コスモポリタン イギリス版が紹介した記事によると、彼らはなんとシェアメイトだったのだそう。

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2人が知り合ったきっかけは、5年前、カリフォルニアのウエストハリウッドに住むノーマさんのアパートの向かいに、彼が引っ越してきたときのこと。2人はすぐに意気投合し、シャンパンを飲みながら時間を過ごすようになったのだそう。ところが、彼女が肺炎にかかったとき、2週間入院することに。

ノーマさんは幸いにも肺炎から完治したものの、体力が弱まって1人暮らしができない状態に。主治医は、同居人が確保できない場合、彼女が今まで住んでいたアパートの部屋に戻ることを強く反対したそう。ところが、そうするにはかなりの資金が必要となる。そこで、クリスさんが<GoFundMeで募金を募ったところ、5万ドルを集めることに成功。そのお陰でしばらくは在宅介護が可能になったものの、やがて資金が底をつくことに。そこで、クリスさんはノーマさんに対し、彼の部屋で同居することを提案したのだとか。

彼はNBC で放送中の朝のニュース番組Todayのインタビューで、「僕がそう提案したとき、彼女は心から喜んでくれました。まあ、ほぼ毎日、彼女の家で過ごしていたけどね」とコメントしている。

ご近所同士が助け合うことは決して今に始まったことではないけれど、2人の関係は単なるシェアメイトの域を超えているのだとか。クリスさんは、「彼女は、僕のことを自分の孫であるかのように接してくれます」と打ち明けている。

今回の同居が実現しなかった場合、ノーマさんは施設に入所する以外に選択肢はなかったそう。「自分のおばあちゃんのような人にそんな道を選んでほしくなかったのです」と彼は言う。

そんな2人の1日の過ごし方はというと、「いつもニュースを観ています。大抵、シャンパンを飲みながらピーナツをつまみ、話をしています」とのこと。

もちろん、現実はそれだけではないそう。余命数カ月を告げられていた白血病患者のノーマさんの介護をすることは、並大抵の苦労ではない。介護する傍ら、クリスさんはノーマさんのために料理もするそう。ノーマさんは笑いながら、「クリスが俳優として成功できなければ、シェフとして成功できるはずよ」と太鼓判を押していた。

表面的に見ると2人は介護者と患者という関係であるけど、実際は持ちつ持たれつなのだとか。「彼女を僕の家に招き入れることは運命だったと思います。彼女のそばにいること大きなやりがい感じます」と話してくれた

そして、このニュースが届いた1カ月後の2017年のバレンタイン。クリスさんのInstagram投稿によれば、ノーマさんは天国へ旅立ったそう。

伝えるのがツラいけど、今朝早くに僕を元気づけてくれる、美しい女性が亡くなりました。ノーマは今、永遠に穏やかな休息をしています。もう身体的には私たちと一緒にはいないけれど、彼女の魂はたくさんの人の心を満たし続けるでしょう。

ノーマさんとクリスさん、2人の友情はきっと永遠に続くはず。そして、多くの人に「他人を愛する」ことの大切さを伝えてくれたのではないでしょうか。

この翻訳は、抄訳です。

Translation:Rubicon Solutions

COSMOPOLITAN UK