"美=スリム"という固定観念を変えたいと発信するのは、ドキュメンタリー映画『Straight/Curve(ストレートかカーブか/原題)』(2017年アメリカ公開予定)を製作した映画監督兼製作者のジェニー・マクウェール氏。コスモポリタン アメリカ版から、彼女の熱いメッセージをお届け。

【『Straight/Curve』予告編】

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
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「私たちはずっと、"白人でスリムなこと"が美の基準だと思い込まされてきましたが、その認識は人々の分裂を招く、有害なものです。私はドキュメンタリー映画『Straight/Curve』の製作を通して、"スリム=理想的"という考えが人々の生活に及ぼす悪影響を目の当たりにしてきました。その考え方はもう、変えるべきです。

ファッション業界やメディアには多様性と包括性が求められています。健康に関する誤った考えは正し、"太っていて恥ずかしい"と尻込みするのをやめなければなりません。キャンペーンでも広告でも雑誌でも、あらゆるサイズ、年齢、人種の女性を登場させるべきです。それが『Straight/Curve』の目指していることです。さまざまな女性たちの美のイメージを作り上げ、ファッション業界やメディアで取り上げられるようにすること。非現実的な美の基準を変えようと闘う人たちを紹介すること。ファッション業界に、多様性は有益で、ブランドイメージを崩すものではないと示すこと。実現すれば、女性たちに大きな力を与えるはずです。

今、変化は起こりつつあります。高級品を扱うデザイナーがサイズの幅を広げ、ブランド側も自分の体を肯定的に捉える動きに気づいているようです。そして私たち映画製作者は、いろいろな女性を取り上げる方向に動き始めました。『Straight/Curve』によって、健康的で現実的な体型をよしとする考え方が、さらに広まることを期待しています」

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「映画にはさまざまなサイズのモデルに登場してもらい、太めでも健康体だということを伝えています。ここがよく間違って認識されているようなので、しっかりと正しい情報を共有していきたい。雑誌エディター、デザイナー、エージェント、モデル、医師、教師などに自分の考えを語ってもらい、健康と体型に関する誤解を検証しています。また、太め体型へのコンプレックス、ファッションとメディアにおける多様性の不足、ファッションスクールの限定的な指導などについても取り上げています。

Straight/Curve』はこうした世界的なテーマに取り組み、これまでファッション業界やメディアに登場することのなかった美のイメージを作り上げ、私たち1人1人の意識を変えようとしています。この映画が多様な美を認めるきっかけになってほしい。女性も男性も自分の体を尊重し、ファッション業界やメディアに対して、引け目を感じることなどないのです」

※この翻訳は、抄訳です。

TranslationYuko Oguma

COSMOPOLITAN US