母として、愛する我が子をどう育てたらいいのか悩む人は多いもの。子育てには正解がないとも言われるけれど、ある出来事をきっかけに子育て観がガラリと変わった1人の母親の告白を<Good Housekeeping>が紹介しています。

昨年の夏、レイチェル・カーペンターさんは現在10歳の娘、ネヴァヤちゃんに髪の毛をピンク色に染めたいと言われたのだとか。大方の予想通り、カーペンターさんの答えは、「NO(ダメ)」。そして、その数日後、教会のサマーキャンプで火事に巻き込まれたネヴァヤちゃんは小さな体の70%に火傷を負い、生死をさまようことに。

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人生はいつもダメというには短すぎるわ。去年の今頃、あの子は私に髪をピンク色に染めたいと言って、私はダメだと言ったの。数日後、キャンプで火を使う実験をしていたときに何かおかしなことが起きて、あの子は火事に巻き込まれた。体の70%にひどい火傷を負ったわ。去年の今頃、私たちは病院にいて彼女が生きられるかどうかも分からない状態だった。だから、今回彼女が私に髪をピンク色に染めていいかと聞いたとき、イエスと言ったの。あの経験によって、誰にも、人生があとどれだけ残っているかわからないと学んだから。だから、あなたももっとイエスと言って、誰かがあなたの子がピンク色の髪をしていてバカげてると思っても気にしないで!

カーペンターさんは今でも、娘の傷の深刻さにおののきながら、同時に、娘が回復のために闘い続ける勇敢な姿に畏敬の念を覚えた、事故直後の1日とその後の長い月日を覚えているそう。<Good Housekeeping>アメリカ版に対して、「最初に彼女の姿を見たときの驚きは忘れられません。どんなに自分が変わってあげられたらと願っても、何もしてあげられない無力感を感じました」と答えてくれたカーペンターさん。「夫と病院で過ごした3カ月は、人生でもっとも長い3カ月でした。そのとき、私は妊娠もしていました」。

「ネヴァヤはあと数カ月病院にいるはずだったのですが、彼女はとてもがんばって、また自分でシャワーに入ったり、食べたり歩いたりできるようになると固く決心していたので、退院するために必要なことを達成するまで気を抜かなかったんです」

いくつかの外科手術や皮膚移植を含むネヴァヤちゃんの治療経過は、カーペンターさんの子育て観に大きな変化をもたらしたそう。今や、彼女の新しいモットーは、「子どもの要求が何の害もないものなら、イエスと言う」。1年後、ネヴァヤちゃんがカーペンターさんに同じお願い——髪をピンク色に染めること——をしたとき、却下する理由はいくらでもあったけれど、イエスと答えたのだとか。「子どもにも少しは人生を楽しませてあげるべきです」とカーペンターさん。「誰にも時間は約束されていません」。

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ピンクの髪で可愛らしく笑うネヴァヤちゃん。もちろん、カーペンターさんは娘の要求をすべて受け入れるつもりではなく、「道理にかなった」決断をさせるようにしているのだとか。

カーペンターさんの投稿には、現在36,000件を超える「いいね!」と25,000件近いシェアが集まり、同じように日々の子育てに悩む親たちの関心とサポートを得ている様子。「私の哲学は、言えるときはいつでも『イエス』と言い、言わなくてはならないときは『ノー』と言うことです」とコメントしたのは、そんな母親たちの1人。「私の子どもたちはもう大人だけど、素敵な子たちだわ。私たちは彼女たちの言うことを聞いていたので、反抗する必要がなかったの」。

ピンク色の髪はほんの序の口で、これからもネヴァヤちゃんが大胆で刺激的な選択をし続けるに違いないと知っているカーペンターさん。「もがいているときもありますが、彼女ほど強い人を私は見たことがありません」と語ったそう。「あの子は事故の前と同じで、おばかさんで面白い、冒険家のままです」。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

Good Housekeeping