イギリスのいじめ問題支援団体<Ditch The Label>が行った同国のいじめ調査によると、1500万人(全体の50%)の若者が2016年の間にいじめを受けたと回答したそう。いじめのやり口は様々で、SNSを使って行うものもあれば、身体的な暴力をふるうものも。

でも、子どものいじめほど議論の的にならないのが、"大人のいじめ"。実はイギリスでは、成人も3分の1がいじめに遭っているのだとか。そこで、コスモポリタン イギリス版がライフスタイル専門家のナタリー・ディーさんに、大人のいじめの対処方法を伝授してもらいました。

ロンドンを拠点とするディーさん曰く、「大人になっていじめられる人は、大抵の場合、子ども時代にもいじめを受け、それによって自尊心が低くなってしまっています。いじめは人生に影響を与えるもので、心の痛みを伴いますが、以下に挙げるテクニックによって、そうした苦痛を軽減することができます」。

1.職場でいじめに遭っているなら、上司に相談するときは慎重に

「大人がいじめに遭うと、通常仲の良い友達に相談するものですが、解決には至りません。相談するなら、上司の誰かに事情を話すこと。でも、いじめている人の名前を言ったり、指さしたりしてはいけません。可能なら同僚に仲介してもらえないか頼んでみましょう。いつでもビジネスライクに、礼儀正しく振る舞うことです」

2.神経言語プログラミングの技法を使う

「あなたをいじめている相手がマンガみたいな格好をしていて、話すことはすべてヘリウムガスを吸ったときの声だと想像してみましょう。これには、否定的な記憶と現在起こっていることを接続しないようにする一時的な効果があります。脳に対して、異なるイメージを喚起するのです」

3.いじめる側の事情を想像する

「幸せな人は他者をいじめたりしません。他人をいじめるしかないほど、相手が苦しい状況にあることを想像し、自分の心の痛みから距離をとりましょう。相手が言っていることに力はありません。言葉から力を取り去り、言葉はあなたに指一本も触れることはできないのだと覚えておきましょう」

4.SNSのコメントやメッセージに返事をしない

「いじめに関わらないこと、自分のプライバシーを守るよう、意識的に行動すること。SNSのプライバシー設定を強化し、いじめる相手と向き合わないことが大切です。相手にした途端、あなたは彼らの招待を受け入れたことになります」

5.感情に溺れることなく、冷静に振る舞う

「礼儀正しく、賢くあることです。事態がより深刻になったときのために、これまでの経緯を記録に残しておきましょう。スクリーンショットでやりとりの画像を記録するなどすれば、万一、裁判になった場合も証拠として使えます」

6.想像力を使う

「いじめている人がビーチで水着を着ている姿を思い浮かべてみて下さい。相手も普通の人間だと思えるようになります。相手をよく見て、特別な人間ではないということを理解することです」

7.相手に立ち向かったり、向き合ったりしない

「彼らは"いじめっ子"です。彼らの意地の悪さにつきあう必要はないのです。あなたに彼らを変えることはできないし、あなたが最初の被害者というわけでもないと思います。とにかく、ビジネスライクに対処すること。いじめが職場の外で行われたときも、です」

8.自分がいじめられている事実を認める

「もし、周囲が状況に気づいていて、あなたが必要なアクションをとっていない場合は、まず事実を認めることが大切です。自分がみじめだと感じたら、現状について話せる専門家を探しましょう。社内カウンセラーや、行政の相談窓口などに問い合わせるなど、方法は色々あります。自尊心を失いかけているなら、そのままにしておくと事態は悪化するばかり。不安の芽が小さいうちに摘んでしまいましょう。これは、あなたの実際の人格とは無関係な感情の動きなのです」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN UK