Mamiの気になりニュース番外編】

「バイリンガルニュース」のMCを務めるMamiが、ちょっと気になるニュースをピックアップ。ライターyokoが深掘りした記事をお届けします!

821日に閉会式を終えたリオ五輪で日本は41個のメダルを獲得し、日本のメダル獲得数としては史上最多という好記録を残しました。安部総理のマリオパフォーマンスは海外メディアでもポジティブな反応が多かったようで、今から東京オリンピックが楽しみですね。

五輪のメダルをどのように評価するかで、その人の幸福度を測れる、というユニークな研究結果が『Journal of Experimental Social Psychology』という学会誌で発表されました。

実験の1つは韓国の大学生106人を対象に行われ、まずは基本的なアンケートでいくつかの質問に答えてもらい生徒たちの幸福度を測り、その後でメダルに関わる質問をしました。

五輪の結果はメダルの総数で評価しますか、それとも金メダルの総数で評価しますか?という質問に対して、より幸福な学生は『メダルの総数』と答え幸福度の低い学生は『金メダルの総数』と答えたそう。

別の実験ではオンラインで集められたアメリカ人230人に、まずは幸福度を測るアンケートに答えてもらい、それからオリンピックに関する3つの質問をした。

①銀メダル何個で金メダル1個と同等の価値があると思いますか?

②銅メダル何個で金メダル1個と同等の価値があると思いますか?

③銅メダル何個で銀メダル1個と同等の価値があると思いますか?

結果は、韓国人学生の実験と同様にハッピーな人ほど、銀・銅メダルを金メダルと同じくらい高く評価しました。幸せな人は平均して銀メダル2.68個で金メダルと同じくらいの価値がある、と答えた一方で不幸せな人は銀メダル4.14個で金メダルと同じくらいの価値がある、と答えたよう。

日頃から小さな幸せを見つけて喜ぶ人は、自分は幸せだと感じている傾向にあり、素晴らしい大きな出来事がないと喜べない人は、自分はあまり幸せではないと感じている傾向にある、とよく言われますが、この実験でそれが裏付けられたようです。

今回のリオ五輪で日本は金メダルを12個獲得し金メダルの獲得数では世界6位、メダルの総数では41個で世界7位。ハッピーな人(金メダルを重視するタイプ)にとっても、そうでない人(メダルの総数を重視するタイプ)にとっても、良い結果だったと言えそうですね。