あなたは"太っている人"に対してどんなイメージを持っていますか? 意志が弱い? おおらか? だらしない? ネット上に流れる意見の中には、かなり辛辣なものもちらほら。

今回紹介する記事は、職場で太っている人々がどんな扱いを受けているかについての、コスモポリタン アメリカ版からのレポート。最新の研究によると、職場では、男女によって太めの人々に対する見方や処遇にちがいが出てくる可能性が高いのだとか。

イギリスのサリー大学とオックスフォード大学の共同心理学者チームは、男性・女性それぞれの面接官が、太めの求職者たちをどう評価したかを分析。その結果、女性面接官は太めの男性と女性の求職者たちを同等に低く評価したそう。一方で、男性面接官は同性求職者が太めであっても大した問題ではないと感じるのに対し、太めの女性求職者に対しては明らかな嫌悪感を表したのだとか。つまり、女性が体重に対する最も厳しい評価者であり、同時にその評価を受ける側にいるということに。

この研究だけで太めの人々が雇用されにくいとは言えないものの、肥満度指数の高い人は痩せている同僚に比べて昇進しにくいなどの結果も出ているそう。

食べるものに困った時代には、富の象徴だったふくよかな体。それが今ではマイナスイメージとされているわけですが、太っているかどうかを決める基準も、時代や個人によってちがうもの

また、見逃せないのは、近年肥満は貧困と切り離しては考えられなくなっているという問題。日本やアメリカを含む先進国では、貧困層の肥満率が上昇しているそう。安価で高カロリーなジャンクフードを食べるしかない貧困層と、ふんだんに野菜や果物を食べられる富裕層との格差が問題になっているとのこと。

となると、肥満はもはや「意志の弱さ」などでは言い表せないことに。もちろん、肥満にも様々なケースがあるわけですが、コスモポリタン アメリカ版のレポートはある研究結果を用いて、「他人に対して寛大になるほど、自分自身や自分の人生に対する評価が上がるそうです」と締めくくっています。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN US