過去最大…「過労死」が賠償請求件数を記録

女性の比率が増えてきているという…

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日本で、過労死の賠償請求件数が、史上最大を記録しました。2015年会計年度で過労死賠償が1456件も請求されており、1991年の計測開始以来、最も高い数字とのこと。政府が認定を拒否したものも含めると過労死した人はこの数の10倍はいるだろうと予測されています。

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ロイター通信の取材で、1980年代から過労死の裁判を扱う川人博弁護士によれば、かつては95%が中年男性でしたが、現在は女性が20%占めているとのこと。労働省は、過労死は働き過ぎによる心血管系疾患と、仕事上の精神的ストレスからの自殺の2種類の原因がある、との認識を示しています。それにも関わらず、日本の法制度では労働時間の規定がないそう。

「正規雇用」と、女性か若年層が大半を占める「非正規雇用」(派遣社員、契約社員、パートタイムなどが含まれる)の2種類にはっきりと分かれている日本の雇用形態にも問題があると見られています。労働人口の38%は非正規雇用であり、その内68%を女性が占めています。

中には採用した後に、労働条件を変える悪質な雇い主もいるようで、就業時間が延びたり、残業代の出ない夜間勤務や週末出勤が強いられたりする場合もあるそうです。残業代の支払い拒否や、労働者に休み時間を与えない行為は、違法であるにも関わらず、不当であることに気付かない若い従業員や、出産後に仕事を再開し、他に働く場所がないと考え受け入れる女性が多いとのこと。

また労働省は、過労死が増加している状況についてコメントを求められましたが、応じなかったそう。状況を把握しながらも、法制度の見直しなどの対策がされないというのは、労働コストを下げるために従業員に不当な条件で労働を強いても仕方がない環境を作り出してしまいます。

サービス残業や有給未消化が当然とされる企業が多く、「ブラック企業」問題も深刻化している現代。日本の過労死は、海外からも独特なものとみられ「karoshi」が英語として認識されているほど。行政機関に対応を待つのではなく、ウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態)を意識して働く環境を自ら選択していくことが大切なのかもしれません。

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