現地時間214日、アメリカ フロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で17人が死亡する銃乱射事件が発生した。この事件を受け、17日に同州の高校生たちが銃規制を求める抗議デモを開催し、この事件に居合わせたエマ・ゴンザレスさんがスピーチを行った。今後このような銃乱射事件が発生しないための法改正を強く訴えかけ、世界中のソーシャルメディアでシェアされた内容をコスモポリタンアメリカ版が紹介している。

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「犠牲者のためにも、私たちが必要とする変化を起こすときです」とスピーチを始めたエマさん。

なぜ友達と一緒に週末の予定を立てるよりも、自動火器または半自動火器(マシンガンや自動拳銃)を買うことが簡単なのか、私たちには理解できません。フロリダ州では、銃を購入するのに許可もライセンスも必要なく、一度購入したことがあれば登録する必要もありません。ライフル銃や散弾銃を隠して持ち運ぶことも許可が必要ないのです。そして、一度に欲しいだけの銃を買うことができます。

フロリダ州の銃保持の現状について話した後、事件を精神衛生上の問題とし、銃規制に消極的な政府へ向けたメッセージを発信した。

私たちは、あなたが読む教科書に載る子どもになるでしょう。アメリカの銃乱射事件のうちの1つとしてだけでなく、最後の銃乱射事件としてです。私たちは法律を変えるつもりです。その教科書に書かれるのはマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校。それは教育委員会、教職員、家族、そして多くの生徒たちによる精力的な努力によるものです。亡くなった生徒、未だ病院にいる生徒、PTSDに今も苦しんでいる生徒、ヘリコプターが、1日中学校の上空を旋回して、夜中も私たちを放おっておいてはくれずパニック発作を起こす生徒たちです。

注目したい1つのツイートがあります(と、トランプ大統領の言葉を引用)。「(今回の)フロリダの乱射犯は、精神障害を抱えていたたくさんのサインがあり、悪く、そして不安定な行動のために(学校から)追放された。近隣の人やクラスメートは、彼が大きな問題を抱えていると知っていた。このような(問題行動の)事例は当局に何度も報告しなければなりません」。――私たちは再三、それをしてきました。彼が中学生のころから、彼がその乱射犯だと聞いたところで彼を知っている人なら誰も驚きはしません。私たちが彼を追放すべきでなかったという話がありますが、あなたたちはこの子どもを知りません! そう、私たちは(追放)しました。彼らは精神衛生上の問題だと主張しているし、私が心理学者ではないこともわかっています、ただ私たちはこれが精神衛生上の問題だけではないということに注意を払う必要があるんです。ナイフでは、これほど大勢の生徒に被害を与えなかったはずです。

もし、大統領がここに来て私に面と向かって、ひどい悲劇だった、こんなことはあってはならないと言い、この件について何も対応はしないと言うのなら、私は全米ライフル協会(NRA)からいくら受け取ったのか、喜んで聞くつもりです。もう知っているから、構いません。3,000万ドル(約31億円)です。

加えて「NRAから寄付金をもらっているすべての政治家は、恥を知るべきだ」と話すと、その場からは賛同の声が挙がった。

マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校の生徒たちは、「March for Our Lives(私たちの命のための行進)」を発表し、324日にワシントンDCをはじめ各都市で、銃規制を訴える行進を行う。その行進の宣言は、以下のように締めくくられている。

「今この国の子どもたちは、もしかしたらこれが彼らにとって最後の1日になるかもしれないと考えながら、学校へ通っています。恐れの中で生きているんです。こんな風になるべきではないんです。変化のときが近づいています。未来の希望であるこの子どもたちを導き励ますことは、今はじまります。彼らの若い声は届くでしょう。324日、私たちと一緒に立ち上がりましょう。1つでも、これ以上の必要ない死は認められません