舞台はインディアナ州グレンデールにあるスーパーマーケット「ターゲット」。コスモポリタン アメリカ版によると、ここでレジ係として働くある青年の老人への優しい対応がFacebookを通じて多くの人に感動を与えた、と<The Indianapolice Star>が伝えているそうです。下記に紹介するレジ係・イシュマエル・ギルバートさん(19才)について書かれた投稿コメントを読む前に、お手元にティッシュをご用意ください。

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以下が、ある女性がFacebookに投稿したコメント全文です:

「昨日、息子のマットは具合が悪かったんです。でもどうしても買うものがあったので、ベビーシッターの家にいた娘のアーチーと学校にいたエロイーズを迎えにいった後、急いでターゲットへ向かいました。もちろん、できるだけ早く買い物をすませて帰るつもりでした。

品物を選び終えるとお客さんがたった1人しか並んでいないレジを見つけたので、その列に並びました。でも、私の前にいたのは年老いたおばあさんだったのです。おばあさんは小銭を使って支払いをしているだけでなく、品物1つ1つを別々に会計したい様子。私は心の中でつぶやきました。『仕事で疲れているのに…』『6カ月の赤ん坊が買い物カートの中でぐったりしているのに…』『スーパーでこんなに時間を使うつもりじゃなかった。早く帰りたいのに…』このおばあさんにイラつき、彼女のせいで時間をロスしたことにも腹立がたちました。

そのとき、このおばあさんを対応していた若いスタッフの存在に気づきました。彼はおばあさんが小銭を数えるのを手伝い、彼女の震える手から小銭を丁寧に受け取っていました。彼が『はい、分かりました』と何度も繰り返し答えているのも聞こえました。おばあさんが『手持ちのお金でエコバッグが買えるかしら?』と尋ねると、『大丈夫です』と答え、2列離れたレジからバッグを持ってきて、品物を袋詰めしなおしました。ムッとしたり呆れたりする態度を見せることもなく、ただただ辛抱強く、優しくおばあさんに接していました。

私が彼を見ていたように、娘のエロイーズも彼を見ていました。おばあさんの横に立ち、彼が小銭を数える姿を見つめていました。そのとき気づいたんです。私がロスしたものなんて何もないんだと。 娘は優しさと辛抱強さを目の当たりにすることで、全くの他人である彼から大切なことを学ぶことができたんです。そして私自身も大切なことに気づきました。

おばあさんの会計が終わると彼は私の品物の会計に取り掛かり、『お待ち下さってありがとうございます』と言いました。でも感謝するのは私の方。彼の態度から、寛容と忍耐を教えてもらったんですから。私は自分の会計が済むと、さらに遅くなってしまうのは分かっていたけれど、カートを押して歩きまわり店長を探しました。レジ係の青年の優しさと忍耐強さを店長に伝え、感謝の気持ちを表したかったんです。やっと店長を見つけてこの話を伝え、私はスーパーマーケットを後にしました。心の中は今日学んだ『目には見えないけれど大切なこと』への感謝の気持ちでいっぱいでした。

もしグランデールにあるターゲットに立ち寄ることがあったら、イシュマエルににっこり笑ってうなずいてみてください。世の中が彼みたいな人であふれるといいのに

か、感動…!(涙)

イシュマエル・ギルバートさんはこの件に関し、「これは職場でのごく普通の出来事」と語っています。

「自分の行動を褒めてもらえるのは嬉しいけれど、何か特別なことをしたわけではないんです。どのお客様に対しても同じように接しているし、自分がそうしてほしいと思う態度で接するようにしているだけなんです」

※この翻訳は、抄訳です。

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