アメリカ人コメディアン、パトリック・ムートアソコとても小さい、らしい。写真を公開するわけにもいかないので実際のサイズはわからないが、プロポーズした女性にフラれてしまうほど小さいというのだ。

ともかく、フラれた瞬間の映像があるのでちょっと観てみよう。

[youtube ]https://www.youtube.com/watch?v=OAvMgOO1ZIw&feature=youtu.be[/youtube]

バスケットボールの試合観戦の最中、指輪を用意してガールフレンドにサプライズでプロポーズするという仕掛けを考えたパトリック。これは"KISS CAM"といって、会場の大スクリーンにカップルが映し出され、2人は「びっくりの後、キス」、結果、会場中が大喝采で祝福…という、アメリカのスポーツ中継なんかではよく目にする演出。

ところがパトリックの彼女は、指輪を見て困ったような表情を浮かべ、首を横に振り、その場を去ってしまったのだ。困惑するパトリック。どよめく会場。テレビで観戦しているウォッチャーも「え、なんで?」と驚いたに違いない。一体なぜなんだ…?

後日、その理由が「アソコが小さいから」だと聞かされ、パトリックは一気に落ち込んでしまったのだと言う。

だが、落ち込んでばかりはいられない。

「今日に至るまで僕はずっとこのことで悩んでたんだ。本当にサイズは大事なのか?ってね。ついにこの疑問に正面から対峙するときがきたと思ったんだ」

こうして彼はドキュメンタリー映画を作ることにしたのだ。

世界中を旅し、街頭インタビューを行ない、専門医に会い、薬品やら辺境の地の民間療法やら、ありとあらゆるペニス増大法を実践、全男性の疑問に身一つで立ち向かって行ったのである。

銭湯で撮影していたら他の客に殴られ、バーで女性とあけすけな話を繰り広げ、注射針を使った治療にチャレンジし…と体を張りまくった結果、ドキュメンタリーが完成(本人は"Cock"umentaryと呼んでいる。コック<アレの俗称>+ドキュメンタリー=コキュメンタリー、ダジャレのようなもの)。そのタイトルは『Unhung Hero(原題)』

タイトルの『Unhung Hero』とは、"Unsung hero"に由来しているよう。"Unsung hero"とは、元々は「讃えられることなき英雄」という意味で、一般的には「人々に知られることのない影の英雄/真の英雄」と解釈されている。で、Unhungとは「ぶら下がってない」という意味。すなわち、『Unhung Hero』は、ぶらさがるほど(のサイズ)でもない英雄というニュアンスだろうか。何とも絶妙なタイトルだ!

だが、全世界に向けて"俺のチン◯はそれが原因でフラれちゃうくらい小さいんだ!"と宣言しているわけだから、そのあまりにも無防備でリスクの高いこのミッションにくじけそうになることは何度もあったという。しかし、これは「全男性の威信を背負っての偉業なのだ」と自らを奮い立たせ完成させたそうだ。そして、彼が出した結論とは…。

こちらが予告編。

[youtube ]https://www.youtube.com/watch?v=ghPZ3KxAYSQ&feature=youtu.be[/youtube]

インタビューに対し、彼はこう答えた。

「僕は"サイズなんて関係ないはずだ、そのことを証明してやる!"という意気込みでこのプロジェクトを始めたんだ。そして、今僕に言えることは、"そうとも言えるし、そうとも言えない"だ」

続けて彼はこう答えた。

「でも、これだけは言える。これほどまで男がサイズに執着してしまうのは、ポルノの影響や"チン◯のサイズがどうだ"とメディアで取り上げられるからなんだ。女性は、胸が小さければ見ればわかるけど、男性のサイズ外からはわからない。まるで小さな隠し事を常に抱えて生きているような気分なんだ。人に言えないほど小さなチン◯で生きている人間は、そのせいで常に後ろめたさと背中合わせなんだ」

「この映画を作ったことで、僕は自分についてよりよく知ることができた。でも、1つ解決したらまた次の壁にぶち当たる。本当にキリがない作業だったよ。無理に大きくしようと苦闘するよりも、ありのままを受け入れるほうがはるかに楽なのかもしれないね」

結局答えは出ないまま。それでも、彼はこの大いなる疑問に果敢にも挑戦した。それは無駄ではなかっはずだ。パトリックの小さな一歩は、全男性にとっては大きな一歩となるかもしれない。

残念ながら、本作は日本では未公開。DVDがリリースされることを期待したい。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Captain & Me, Inc.

COSMOPOLITAN UK