現地時間226日に開催された、第89回アカデミー賞。今年5月に日本公開予定の映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で、ケイシー・アフレック「主演男優賞」を受賞し、昨年「主演女優賞」に輝いたブリー・ラーソンがプレゼンターに。しかしブリーはケイシーにオスカーを手渡しした後、スピーチをするケイシーへ拍手を拒み、終始不満げな表情を見せた

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なぜ、ブリーはそのような態度を示したのか。コスモポリタン アメリカ版によれば、ケイシーは2010年に自身が監督を務めた映画『容疑者、ホアキン・フェニックス』で、プロデューサーと撮影監督の女性2人に対する"セクシャル・ハラスメント"で、訴えられた過去があることが原因のよう。

ブリーは昨年、映画「ルーム」で性犯罪の被害者役を演じ主演女優賞を受賞。アカデミー賞授賞式ではレディ・ガガのステージに立った性暴力被害者を涙ながらに抱きしめた。そんな彼女にとって、彼の受賞は喜べるものではなかったよう。

ステージでのブリーの行動についてSNSでは「プレゼンターとして拍手をしなかったなんて、なんて勇気ある瞬間だったの。ありがとう」と讃える人も。

実は、ブリーがケイシーに賞を贈るのは今年に入って2度目1月に行われた『ゴールデン・グローブ賞』の授賞式でも「ドラマ部門男優賞」に輝いたケイシーのプレゼンターをブリーが務め、2回続けてはどうなのか…? と、皮肉る声も高まっている。

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「ゴールデン・グローブ賞」でも、ブリーはケイシーを祝福できなかった様子

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ケイシーは、アカデミー賞授賞式後、初めてツイッターなどで寄せられた自身へコメントについて<ボストン・グローブ誌>に聞かれるとこう答えた。

どんな理由があっても、誰であろうとも、セクシャル・ハラスメントは許されることではないし、忌まわしいものだと思う。そして職場をはじめ、あらゆる場所で敬意を持って接してもらう価値もある。
僕ができることは何もない。出来ることといえば、"自分の価値観を信じて、自分の人生を僕なりに生きる"ことです。

裁判は最終的に示談になり、セレブや世間からは未だ冷たい態度も取られているケイシー。今回、彼が役者としての実力が認められたのは事実。とはいえ、セクシャル・ハラスメントが本当にあったのであれば、素直に受賞を喜べないブリーに同意する意見が多いのは納得ができるものだ。