もし目の前で男性が女性に暴力をふるっていたら、あなたならどうする…? 

コスモポリタン イギリス版で紹介された、ある実験動画が驚きの結果を示している。

実験を行ったのは、スウェーデンでYouTubeなどに様々な社会実験結果をアップしているSTHLM Panda(ストックホルム パンダ)。

役者を雇い、2組のカップルを用意。それぞれ、エレベーター内で口論を始めて、徐々に男性が女性に暴力を振るいだす、という設定。男性は終始怒鳴り声をあげながら、女性を壁に叩きつけたり、エレベーターの隅へ追いやったりする。

例え演技だったとしても、見たくない嫌なシーン。でも、もっと衝撃なのは、この実験場面に遭遇した53人中、たった1人しか女性を助ける行動を起こさなかった…という事実。計算すると、たった2%の人しか、被害者を護る勇気を持ち合わせていないということになる。

実験中、動揺したり、目の前で繰り広げられる一部始終を注意深く観察したり、エレベーターを降りるときにカップルを振り返ったりと、人々の反応はさまざま。恐らくこの実験が巧妙なシナリオに基づいていたため、「自分の彼女に対してですらこんなに攻撃的なのだとしたら、赤の他人(=目撃者)にはどんな仕打ちをするのか」という不安を煽ったと予想される。

そんな中、勇気あふれる1人の女性が、堂々とこう言ってのけた。「これ以上彼女に触ったら、警察に電話するから。いい? 彼女に指一本でも触れたら、警察に電話するわよ」

役者達はすぐに演技をやめて、女性の勇気に感謝を示し、そして悲しげに、DV行動に反応したのが彼女だけだったことを伝えた。

その女性はエレベーターを降りるとき、「(あんなシーンを目撃して)みんなが何もしなかったなんて信じられない」と言っていたとのこと。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Våld i hissen (socialt experiment)
Våld i hissen (socialt experiment) thumnail
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今、この団体は、男女の役割を交換して、男性を被害者にした次の実験を計画中。今回とは違った結果になるのか、それともさらに悲しい結果になるのか…。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

COSMOPOLITAN UK