学生のころに悩んだ自由研究。毎年毎年、何を選んでいいかわからない…。そんな風に思っている中、トリーシャ・プラブさんが研究した課題は、いかにも13歳らしくありつつも、画期的。

彼女が参加したのは、グーグル主催の自由研究コンテスト。奨学金基金として設立され、受賞者には5万ドル(約610万円)が授与されるばかりか、米ニューメキシコ州にあるヴァージン・ギャラクティックの施設を訪問したり、ガラパゴス諸島への旅に招待されたりといった副賞がつくという一大事業。このコンテストで、13歳のトリーシャさんはネットいじめを阻止するのに役立つツールを発表。その名も「Rethink(考え直す)」。送信ボタンを押す前に、その内容が送る相手を中傷するものだった場合にブレーキ機能を果たすというもの。

トリーシャさんは、1,500名のティーンを集め匿名でリサーチ。決められたメッセージの中から、彼らがどんなメッセージを選んで送ろうとしているのかを調査してみた。「Rethink」機能を使わないグループのメンバーには、送りたいメッセージがあれば、そのまま「はい」をクリックしてもらった。「Rethink」を使うグループには、メッセージに人を傷つけるような言葉が含まれる場合には「本当に送りますか?」というアラームを出して、送信前にもう一度考えてもらおうと試みたという。

「Rethink」を使わなかったグループが送ったメッセージには、67%いじめにつながる内容が含まれていた。一方で「Rethink」を使用したグループは5%と、その差は歴然。

トリーシャさんは、「みんな意図して意地悪なメッセージを送るつもりなんてないの。『本当に送りますか?』そのシンプルな一言で、相手の気持ちに気づけるの」と語った。もちろん、実世界ではリサーチ通りには、いかないかもしれないけれど、彼女の発想には大きな可能性が秘められていると思いませんか?

彼女はすでに、メジャーなソーシャルメディアで活用できるコミュニケーション・アプリ「Rethink」のプロトタイプ開発に取り掛かっているんですって。

あなたはこの機能がネットいじめ防止に役立つと思いますか? そんなに簡単にはいかないと思う? ぜひみなさんの意見を聞かせてね。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

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