昨年末、イギリスで、相手を強制的にコントロールすることはDVに当たるとする法律が制定され、精神的な虐待は身体的な虐待と同じように法律で罰することが可能に。日本ではまだ法的な罰則はないものの、世界的に問題となりつつあるモラル・ハラスメント。今回はコスモポリタン イギリス版から、恋人に対するモラハラで実際に刑務所送りとなったある男性の例を紹介します。

恋人に対する虐待で投獄されたモハメド・アンワール。しかしその理由は、"暴力をふるったから"ではないそう。彼は恋人ジェマ・ドハーティさんを支配するようになり、彼女の外見をひどくけなしては、運動を強制したり、食べるものや着るものについて命令したりするようになったのだとか。

さらにアンワールは、やせた女の子の写真をドハーティさんに見せ、なぜ同じようになれないのだと問い詰めては、彼女の自尊心を傷つけようとしていたのだそう。

ドハーティさんは法廷で、2人の関係は順調にスタートしたものの、1年ほど前から彼が変化したと証言。「あの人はつまらないことですぐに不機嫌になるんです。あの人によって私の日常生活は壊されました」。

パートナーから虐待を受けるなんて、男女を問わず、誰にもあってはならないこと。

先述の新法のおかげで、"強制的コントロール"の加害者は、最長5年間の懲役に。アンワールは(他の9件の暴行と器物損壊罪とともに)有罪とされた後、懲役2年半の刑を申し渡されたのだとか。

このケースは、新法がたしかに機能しているという証拠。日本ではまだ、心を傷つける暴力に声を上げる人は少ないようですが、暴力だけが虐待なのではなく、精神的な支配も同じように虐待に当たるのだということが、被害者の人たちにも広く伝わりますように。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN UK