コスモポリタン イギリス版からショッキングなニュースが。

2015年9月、北インドに暮らすある姉妹が「レイプ刑(女性が地域の長老男性にレイプされる刑罰)」の判決を受け、顔を黒塗りにされ、裸で街を歩かされたという。

これは彼女たちの兄弟(兄、または弟)が、上流階級の既婚女性と関係を持った姦通罪に対する刑罰であり、つまり兄弟の代わりに彼女たちが刑罰を受けたのである…。

その判決は、村の長老によって運営されている部族裁判所で下された。長老たちに法的権限は何もないにも関わらず、その地域では圧倒的な権力を有しているのだという。

この悲惨な出来事は、実はインドでは昔から行われている。刑罰としてのレイプ、夫婦間のレイプ(夫婦間における非合意の性行為)、相手をコントロール下に置くためのレイプ、加害者が罪の意識なく行っているレイプなど、インドでは現在もレイプが高頻度で起こり続けており、対策は急務とされている。

インド犯罪記録局の統計によると、34分間に1人の割合で女性が被害に遭遇しているという。

そして今、この悪しき慣習を撲滅するための運動<#HerVoice>が、話題となっている。レイプを防ぐための法律の強化と、悪質な暴力から女性や子供を守るための取り組みを政府に呼びかけているのだ。

<#HerVoice>は、インドにおける女性への暴力防止及び保護のための活動を行っている9つのNGO(非政府系団体)の支援を受けている。こういった団体は、暴力に直面している女性たちにとって救いの手を差し伸べてくれる唯一無二の存在だ。

社会活動家アナ・ハザレ氏は、イギリスの新聞「インディペンデント」紙の取材に対し「インドでは政治家も公共の組織も崩壊しており、これが社会に犯罪をはびこらせる原因となっています。<#HerVoice>のような運動で圧力をかけることでしか、この問題は解決しないのです」と語った。

この運動は世界中の人たちに賛同の署名とSNSでのシェアを呼びかけている。

<#HerVoice>の活動家であるジェン・セブビィはコスモポリタンの取材に答え、こう語った。

「インドにおいて、暴力の被害女性は『世間に一族の恥をさらした』として家族から見放されるばかりか、警察に証言を信じてもらえず、さらには(レイプ犯として訴えたことを理由に)加害者に強迫される立場に陥ります。私たちのようなNGOが、日々多くの暴力被害に対応している事実を世間が認知し、反暴力を推進する法律が各地域で守られるよう政府に呼びかけない限り、恐怖と抑圧におびえるインドの女性たちの現状は変わりません。共に生きる人間として立ち上がり、インドの女性をこの運動で救いましょう」

<#HerVoice>の提携団体の1つであるインドのNGO「プラジワラ」の創始者スニータ・クリシュナンは、15歳のとき暴行団にレイプされた経験を持つ。

「介入することなしに、性的暴行のない世界は実現しません。私たちが自らの意志で立ち上がり、戦うことによってのみ実現できるのです」

この運動についての詳細は<Withhervoice.org>から。

この翻訳は、抄訳です。

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