身体にいい食品ランキングに、残念ながらアルコールはランクインしないだろう。アルコールはカロリーが高く、免疫力を押さえ、食欲を促進し、水分を吸収してのどを渇かせ、むくみを引き起こし、さらに肝臓をフル稼働させるため、脂肪の分解にエネルギーを費やせなくさせてしまうらしい。

だからといって、簡単にお酒を飲む楽しみを手放せるわけでないのが人間の性。ならばマイナス作用をやわらげるために、アルコールを何かで割るときは、単に口に合うものでなく、より健康志向のものに変えてみるのはどうだろう。

コスモポリタン アメリカ版によると、以下に挙げるものは、プロのバーテンダー指導者であり、米バーテンダーシリーズ番組『Art of the Drink TV』の司会も務めるアンソニー・カポレール氏がオススメする飲み方。自分でも手軽にできるものばかりなので、ぜひ試してみよう。

1.炭酸水

カロリーも人工成分もないスパークリング・ウォーターは、砂糖を大量に含み、高カロリーな炭酸飲料やジュース類より確実にいいらしい。ワイン好きな人も、炭酸水で割ればカロリーを増やさずにかさ増しできるとか。

オススメの飲み方:30ミリリットルのヴォッカ(通常のショットグラスの4/5程度)とクランベリージュースと適量の炭酸水を、氷を入れたグラスに注ぐ。

2.タバスコ

タバスコを2滴入れるだけで、結果的にカロリーを抑えることができるらしい。アルコールが食欲を促すのに対して、辛口カクテルなら身体の代謝を上げ、消化を促進するため、マイナス作用を最低限に抑えられるとのこと。

オススメの飲み方:30ミリリットルのヴォッカと120ミリリットルのトマトジュースとタバスコを合わせて、氷を入れたグラスに注ぐ。

3.ハラペーニョ

タバスコと同じく、ハラペーニョも体温を上げる効果があるので、身体の代謝をアップさせてくれるらしい。しっかり効果を出すには大量に食べる必要があるという説もあるが、学術的には、ハラペーニョは一時的に身体の代謝を上げ、効果的なカロリー消費を促すと言われているのだとか。細かく切ったハラペーニョ1/2個をお酒にプラスするだけでOK

オススメの飲み方:30ミリリットルのテキーラ、同量のフレッシュライムジュース、小さじ1杯の砂糖とハラペーニョを合わせて。氷と一緒にシェイカーで振る。

4.レモンジュース

レモネードではなく、生のレモンを絞ったものをショットグラス1杯分混ぜると、砂糖とカロリー量を半分に押さえながら、ジューシーさも楽しめるとのこと。

オススメの飲み方:30ミリリットルのジン、小さじ1杯の砂糖(レモネードに含まれる量よりかなり少ない)、約30ミリリットルの炭酸水とレモンジュースショット1杯分を合わせて、氷を入れたグラスに注ぐ。

5.ライムジュース

フレッシュなライムジュースは最高のビタミンC源。栄養と抗酸化作用に富み、風邪の症状も軽減する効果があるんだとか。アルコールは飲み過ぎた場合、その後24時間にわたって免疫力を低下させると言われているため、ライムジュースの助けを借りるのは得策かも。

オススメの飲み方:30ミリリットルのホワイト・ラム、ミントの葉、小さじ1杯の砂糖、炭酸水とライムジュースを合わせて。

6.スイカ

90%以上が水分で構成され、自然な甘さを持つスイカ。これを凍らせたものをシェイクのようにして飲めば、ダイキリや他のフローズン・カクテルのような人工的甘味料を使わずに、十分美味しいドリンクが楽しめるのだそう。また、スイカは食物繊維が豊富(アルコールで食欲が増してしまったお腹にぴったり)で、抗がん作用のあるリコピンも含んでいるのだとか。

オススメの飲み方:30ミリリットルのテキーラ(またはラム)と凍らせたスイカを合わせて。ブレンダーで混ぜて口当たりの良い仕上がりに。

7.ベリー各種

ピニャ・コラーダやダイキリのようなフルーツ味の冷たい飲み物は加工甘味料がふんだんに入っているらしい。生のベリーを数個入れるだけで(一日に必要な果物量には足りないものの)、ドリンクを自然な甘さにし、ビタミンなど栄養素の補充をしてくれるはず。

オススメの飲み方:60ミリリットルのラム、バナナ1/2本、氷とベリー各種を合わせて。ブレンダーで混ぜて口当たりの良い仕上がりに。

8.低カロリーのオレンジジュース

怪しげな甘味料を多く含むダイエットソーダと違い、低カロリーのオレンジジュースは自然から生まれた本来の甘さを持ち合わせ、しかも若干薄めだから安心。ジュースはカロリーや砂糖ばかりだからお酒と割るには…と敬遠されがちだが、オレンジジュースはビタミンCがたっぷり。お酒の飲み過ぎ&ビタミンC不足は、二日酔いの疲労感を悪化させてしまうため、できるだけビタミンCを摂るようにしておこう。

オススメの飲み方:30ミリリットルのウィスキー、同量の甘いベルモットとオレンジニュースを合わせて、氷を入れたグラスに注ぐ。

9.アイス緑茶

健康に良い飲み物として長く知られる緑茶。ある研究によると、抗酸化作用に富み、抗炎症性のあるポリフェノールを含む緑茶は、肝臓をアルコールのダメージから守ってくれるという。温めた1杯をしばらく置いてあら熱を取れば完成。お茶割りをご堪能あれ。

オススメの飲み方:30ミリリットルのバーボンと冷たい緑茶を合わせて、氷を入れたグラスに注ぐ。

10.氷

氷でグラスの中の体積を占めることによって、アルコールの入れ過ぎを防ぐことができるうえに、解けた氷がアルコール分を薄めてくれる。特に水をあまり飲まない人には、水分を吸収し、喉を渇かせるアルコールの作用を抑えるのにぴったり。

オススメの飲み方:上記のレシピのどれとでも、お試しあれ。

この翻訳は、抄訳です。

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