どれだけ工夫を重ねても、食材の無駄は出てしまう。こればっかりはどうしたって出る。頻繁に買い物に行き、数日分の野菜や、その他食材を買うことができる場合はいいけれど、日々忙しく暮らしていると、そうもいかないことの方が多い。まとめて買えば安い場合もある。寒い季節になってくると、外出はできるだけ避けたいというのが本音。こんな事情で、しおれた野菜がわが家の冷蔵庫の片隅に残るというケースがぐっと増えてくる。

寒い時期に頻繁に作るのが鍋料理で、その鍋野菜が残ることが多いのがわが家の特徴だ。私は好きだけれど、子どもたちに不人気の白菜と春菊は必ず残ってしまう。残りをタッパーに詰めて冷蔵庫に入れておけば翌日も使えるけれど、二日連続で鍋というのもなんとなく退屈。私はそういう場合、茹でて冷凍してしまう場合が多い。

とりあえず、残ってしまった葉物野菜は、適当に切り、さっと茹でて、水分をきっちり切っておく。あら熱が取れたら、ある程度の量でまとめて、ラップで包んで冷凍室へ。これが後日、味噌汁の具になったりする。最近頻繁に作っているのが、冷凍残り物野菜のごま和えで、これがひと品あるだけで、満足度が違う(特に私の)。あとは鮭のひと切れでもあれば、最高の朝ごはんだ。

野菜を解凍している間に、ボウルに調味料を混ぜておく。甘い味付けが好きな人は砂糖を多めにしてください。練りごまは無くても問題なし。もし冷蔵庫に人参やその他の野菜が残っていたら、それを千切りにして入れてもおいしい。冷凍した野菜は和える直前に、もう一度水を切る。さっと和えるだけだけれど、とてもおいしいおかずになる。残った野菜を片付けられたという満足感もついてくる。

材料 (2人前)

白菜 適宜(23枚)

春菊 適宜 

練りごま 大さじ1

すり胡麻 大さじ2から3

醤油、またはだし醤油 大さじ1

砂糖 大さじ1/2

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