相変わらず慌ただしい日々が続いている。子どもが冬休みに入ったこともあり、ただでさえあっという間に過ぎて行く日々が、よりいっそう速度を増したように思える。雪が降ったかと思えば突然暑くなったりと、今年の冬はなんだかきまぐれで、体調を崩しがちである。風邪もなかなか治らないし、仕事も片付かないしで、踏んだり蹴ったりだ。

先日は、私にしてはとても珍しいことなのだが、胃が痛くなり、半日ほどダウンしてしまった。最近はダウンしてばかりだ。暴飲暴食をしたわけでもないのに……と不思議になったが、たぶんストレスだろうと勝手に考えた。私でもストレスが溜まるのかと少しうれしかった(?)が、それにしても胃が痛いというのは辛いことだと、滅多に胃腸を壊さない私は再確認した思いだった。

結局、あまり食べることもできず、私なりの病人食である、温かい大根おろしのスープをゆっくり飲んでやり過ごした。1日経ったら胃痛はどこかへ消えてなくなり、すっかり元気になったが、やっぱり健康第一だねと納得した。ということで、年末の暴飲暴食に悲鳴を上げがちなお腹に、とてもやさしいスープを紹介しようと思う。

鍋を作る時の出汁や、市販の白だし、あるいはチキンストックを使ってもいい。沸騰させた好みの出汁の中に大根おろしを入れて温める。味が薄くなってしまったら、少しの醤油、あるいは塩胡椒を入れて調整する。再度沸騰したら火を止めて水溶き片栗粉を入れてとろみをつける。そこに溶き卵を流し入れ、さっとかき混ぜて鍋に蓋をして数分置く。

できあがりにすり下ろした生姜を入れる。小さめに切った絹豆腐を加えても美味。体が芯から温まる、簡単スープのできあがりだ。二日酔いの朝でもおいしい。

さて、今回が今年最後の更新となりました。1月にスタートしたこの連載も、あっという間に1年が過ぎ、50あまりのレシピを紹介することが出来ました。読んでくださった読者のみなさん、本当にありがとうございました。

そして、また来年も元気にお会いしましょう!

材料 (1人分)

好みの出汁 1カップ

大根おろし 大さじ3(好みで増やしても可)

溶き卵 1個分

水溶き片栗粉 適宜

おろし生姜 適宜

醤油 適宜塩胡椒 適宜

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