年末になると、忘年会やパーティーで飲んだり食べたりする機会が増える。私は自宅での仕事がほとんどなので、外出して飲食をする機会は年に数回ほど。この時期、会社勤めをしているみなさんは、楽しい会食の機会が多くていいなと思うこともある。なにより、都会の煌びやかなネオンがうらやましい。田舎に住んでいると、光るのは野生動物の目か星ぐらいのものだ。

会社勤めをしていた頃は、年末の飲み会にはよく参加したものだった。そして数々の黒歴史を作り上げてきたのだが、そんな楽しい飲み会でも、続くとさすがに疲れてしまうという状況も、いやというほど経験済みだ。お酒を飲み過ぎた翌日だとか、二日酔いを二連発できめてしまった週末などは、体調が悪くて何もできないことが度々あった。

そういうときは水分をたっぷり取って、布団をかぶって寝るに限るのだが、ある程度体調が戻ったら、少しでもお腹に入れることが二日酔い克服への第一歩のような気がしている。私はそんな時は、野菜たっぷりの暖かいお総菜を作ることにしている。

最近よく作るのは(頻繁に二日酔いしているわけではないですけれど)、白菜の茎(白い部分)とツナを使った煮物だ。白菜の茎は、わが家の余ってしまう野菜選手権堂々の一位である。軽く炊いたぐらいでは柔らかくならないし、扱いにくい部分でもある。それでも、くたくたになるまで根気よく煮込めば甘みが増して、とてもおいしくなるから使わない手はないのだ。

白菜の茎は適当な長さに切って、細切りにする。この時、繊維に沿って縦に長く切ると食べやすい。これをたっぷり鍋に入れて、出汁をひたひたに注ぎ、油を切ったツナを入れて、コトコト煮込むだけだ。途中、出汁が少なくなるようだったら、足して欲しい。十分柔らかくなるまで煮込んだら、塩胡椒して、醤油をかるくまわしかける。これで終了。とてもシンプルだけど、白菜の甘さとツナの相性がとてもいい。おかずとして作ってもいいし、出汁を多めにすれば、あっさり味のスープにもなる。二日酔いのみなさんも、是非どうぞ。

材料 (1人分)

白菜の茎 2枚分

ツナ缶 適宜

出汁 適宜

塩胡椒 適宜

醤油 適宜

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