とりあえず焼いておけば間違いなくおいしい野菜の代表格が、じゃがいもだ。
わが家の食卓にも頻繁に登場するので、じゃがいもは常に箱買いしている。調理法は至ってシンプルだ。皮をむいて細長く切り、バットに並べてオリーブオイルと塩コショウ、あとはオーブンで焼くだけ。30分もあれば、表面がカリっとして、中はホクホクのおいしいポテトが出来上がる。ただ、油で揚げたフライドポテトの、あのジャンクな味は、オーブンを使ったとしても短時間では再現できない。それじゃあ油で揚げればいいのだが、揚げ油を扱うことを考えると、なかなかその気にならない。それでも食べたい!あのジャンクなポテトが!というときに登場するのが、このローストポテトだ。
フライドポテトのおいしさは、あのカリカリサクサクな食感にあると思うが、このローストポテトはそんなカリカリサクサクの塊だと言ってもいい。じゃがいもは皮をむいて大きめに切り、10分ほど茹でる。表面がうっすらと透けて、ほろほろと崩れてきたら、ざるに上げてお湯を切る。少し冷めたらボウルに移し、オリーブオイル、香草、塩コショウを加えて、しっかり混ぜ合わせる。全体がいい感じに混ざったら、バットに並べて180度のオーブンで焼くこと一時間。表面が見事にザクザクとしたローストポテトのできあがりだ。ついでに入れておいた皮付きにんにくの香りが食欲をそそる。子供はケチャップ、大人はサワークリームで!
確かに時間はかかる。でも、オーブンの良いところは、他の作業をしながら料理ができるところ。ゆっくり本を読んで待ってもいいし、部屋の掃除をしてもいい。最近気に入っている家の形をした三段重の一段目に詰めてみた。お、なかなかいい感じじゃないの。二段目にローストビーフ、三段目に惣菜を詰め、ワインを一本添えたら素敵なおみやげになりそうだ。
材料
じゃがいも 焼きたいだけ
オリーブオイル 適宜
塩コショウ 適宜
香草(ローズマリー) 適宜
※180度のオーブンで1時間
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