あっという間に11月も半ばを過ぎて、そろそろ年の瀬を意識しはじめている今日この頃。年末に待ち構える大掃除やらお正月の仕度を考えると少し憂鬱になるけれど、今年も例年通り、「やれることしかやらない」をスローガンに華麗に乗り切ろうと思っている。「やれることしかやらない」は読んで字の如く、そのままの意味でしかない。無理だったらあっさりギブアップする。人生は短いので、辛い気持ちを抱えて家事をするなんてもってのほかで、その時間があるのなら映画でも見たほうがずっとマシだ。だから私はいつも、家事が嫌になったら「やーめた!」と言ってソファに寝転んで、好きなドラマをたっぷり見るのだ!

もうひとつ、自分が楽をするためにいつも実践しているのは「作業の前倒し」だ。今でなくてもできる些細なことを、1日ひとつ、前倒して作業する。些細なことだけれど、1カ月やれば相当な作業量だ。年末の大掃除に一気にやろうとすると疲れるだけなので、1日1カ所、集中的に、5分だけ片付けることにした。先日掃除したのは、食品棚の一角にある乾物を入れたバスケットのあたり。買っても最後まで使い切るのがなかなか難しい乾物は、たいがい袋ごとくるくると巻いて輪ゴムで留めてそのままだったりする。それをひとつひとつチェックして、賞味期限切れのものはすべて捨てた。使えるものはそのままだが、なんだか中途半端な量なんだよなあ。

ふたつかみほど残った切り干し大根を前に考えて、ふと思いついた。これでごはんを炊いたらどんな感じになるだろう。早速お米2合を洗って、水で戻し、2センチ幅に切った切り干し大根、人参少々、だし昆布、醤油少々で炊いてみた。炊きあがりは予想以上においしくて、ふわふわ~! もっちりしていて、これはいいね。大根のだしが効いてるなあ。

今回は人参しか入れなかったけれど、細切りにした揚げや、同じく残りがちな乾燥ひじきを入れてもおいしいだろう。時間が経っても味は落ちなかったので、おにぎりにすればランチにぴったりだと思う。あとはスープがあったら十分だ。

材料 (2人分)

米 1合 

切り干し大根 少々(ひとつかみ)

人参 5センチほど

醤油 大さじ2ほど

白ごま 適宜

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