私が普段作るメニューのほとんどが、友人や知人から教えてもらったものだ。一人暮らしが長かったせいか、「誰かが作ってくれた、なんの変哲もないお総菜」が自分にとっては一番おいしいことに気づき、幸運にもそんなメニューと巡り会えた時は、必ず作り方を聞いてきた。

今週紹介する「タコとひよこ豆のサラダ」もそんなメニューのひとつで、ポルトガルで、寿司職人として日本食料理店を切り盛りしていた女性から随分前に教えてもらったレシピだ。一口食べてそのおいしさに感激した。簡単そうで実はしっかりとした作業が必要だけれど、その価値は十分にあるのだ。

ポルトガルではバカリャウ(干し鱈)を水で戻して入れると教えてもらった記憶がある。日本では手に入らないので、ツナで代用してもいいですよと彼女は教えてくれた。彼女の教え通り、わが家ではツナを入れている。教えてもらって作り始めてから年月が経ち、独自の変化を遂げてしまった部分もあるけれど、彼女のレシピをなるべく忠実に再現してみようと思う。

材料が多いけれど、すべてスーパーで手に入るものだ。ひよこ豆は、最近ではパックで売られている。各材料は写真の通り、すべて丁寧に刻む。トマトもパプリカも、皮を剥くことをお忘れなく。そしてトマトは、種もしっかり取ること(水分を切ること)。パセリは生パセリがいい。これもしっかりと刻む。タコはあまり小さくならない方が見栄えが良い気がする。セロリは筋を取り、皮を剥いて刻む。きゅうりは食べやすい、適当な大きさに。たまねぎはみじん切りにして水にさらして、しっかりと水分を切っておく。ツナも油を切る。

材料がすべて揃ったら、別々にタッパーに入れ、冷蔵庫で冷やす。食べる直前に必要量をボウルで合わせて塩胡椒し、オリーブオイルを回しかけ、仕上げにライムを搾る。和えてから時間を置くと水分が出てしまってあまりおいしくないので、食べる直前に材料を和えるようにしよう。

作業はこれで終わり。とても夏らしいサラダだ。きっと何度も作りたくなる。

材料 (4人分)

タコ 150g

ひよこ豆 150g

玉葱 1/2

パプリカ 1

トマト 1

きゅうり 1本 

セロリ 1/2

ツナ 1/2

オリーブオイル 適宜

パセリ 適宜

ライム 適宜

塩胡椒 適宜

作り方のポイント

面倒ですが、トマトもパプリカも皮を剥いてから刻んでくださいね! そのひと手間を、是非!

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