毎週火曜日、近所に豆腐屋のトラックがやってくる。

ごま豆腐、厚揚げ、焼き豆腐といった製品や、晩ご飯にちょうどいい総菜をたくさん積み込んだ白いトラックが広場に現れると、なんだかウキウキしてしまう。

私のお気に入りは厚揚げの南蛮漬けだ。たっぷりのしゃきしゃき野菜と、南蛮酢に漬けられた厚揚げのコンビネーションがたまらない。「これ、タバスコかけると最高ですよ。お酒に合うんです」、「この厚揚げは少し火を通すと、ビールのつまみに最高なんですよね」と、販売員のお兄さんに言われると、ついつい買いすぎてしまう。

先日友人から、おからナゲットの作り方を聞いた。トラックの豆腐屋で買い物をするとオマケでもらえるおからに、鶏ミンチ、卵、刻んだ玉葱、小麦粉を混ぜて丸め、油で揚げると、すごくおいしいチキンナゲットになるというのだ。それも、彼女の子供が大好きらしい。オマケでもらえるうえに栄養価も高いおからを使って、子供のおやつを作ることができるなんて一石二鳥。日々、子供用メニューに四苦八苦している私にとって、ありがたい情報だった。

早速鶏ミンチを購入して、作ってみた。なるほど、うまい。外側はサクサクで、噛むともっちりとした歯ごたえがある。おから独特の弾力は、鶏胸肉の噛み応えにそっくりだ。鶏ミンチを練り込んでいるから、当然、鶏肉の味もしっかりとしている。刻んだ玉葱は、生のまま練り込んでいるからしゃきしゃきとした歯ごたえを残していて、最高のアクセントになっている。子供のおやつにと作ったものの、多めに振った塩がビールに合いそうだ。

それにしても、おからっていうのはお腹にずっしりとくるものだ。永遠のダイエッターにとっては力強い味方。揚げたてを盛りつけて、息子たちに出してみた。さすが男児、3分もしないうちにきれいさっぱり平らげた。

香草やチーズを混ぜると一層おいしいらしい。油で揚げるのが面倒だったら、多めの油を引いたフライパンで焼いてもかまわない。強めに焼き色をつけると、ナゲット感が増す。好みでマヨネーズやケチャップ、粒マスタードを添えると、おつまみとしても楽しめそうだ。

材料

鶏ミンチ肉 300g

おから 150g

卵 1

玉葱 1/2

小麦粉 大さじ3

塩胡椒 適宜

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