琵琶湖西岸もすっかり暑くなってきた。

私が住む地域は山に近いため、朝晩は多少冷え込むものの、日中はすでに夏のような暑さが続いている。庭の雑草は強い日差しを浴びて伸び放題だ。時折降るスコールのような雨に背中を押されるようで、1メートルほどの高さに成長した強者もいる。それを見て見ぬフリしているのが最近の私である。

連日なにかと雑用や仕事に追われ、このところ食欲も落ち気味だ。それでも体重はしっかりキープしているのでご心配には及ばないが、麺類ばかりを選んでしまう日々である。若い頃、テレビから「暑くて何も喉を通らないから今日は麺類」なんて言葉が聞こえてくる度に、「私の喉に麺類は細すぎる!」と豪語していたものだ。しかしどうだ。ここ数年、「夏はやっぱり麺類だね……」と頻繁に言うようになったではないか。

去年ぐらいから、麺を茹でるのも面倒に感じられるようになってきた私は、水でほぐすだけというタイプの麺を冷蔵庫に大量にストックするようになった。ずらりと並んだ様は圧巻である。決してズボラではない。省エネだと自分に言い聞かせている。水でほぐすだけだから、あっという間に食べることができるし、ガス代も節約になる。ただ、それだけだとあまりに味気ないので、薬味ぐらいはちゃんと作るようにはしている。前置きが長かったが、今日はその薬味の紹介だ。

トマト、みょうが、大葉、ネギ、生姜、みつばなどの野菜を刻んで、ごま油で和えるだけという簡単なものだが、これが驚きの万能選手。めんつゆ、冷や奴、ごはん、パスタなど、何に合わせてもおいしい。トマトの酸味が弱った体を元気にしてくれるような気がする。

基本の具材(トマト、みょうが、大葉、ネギ、生姜、みつば)にプラスして、刻んだ梅干し、アボカド、焼き茄子を加えても美味。ごま油さえあれば、基本の具材の一部がなかったとしても、十分おいしい。冷蔵庫で冷やしてどうぞ。

材料 

トマト

みょうが

大葉

ネギ

生姜

みつば

ごま油

すべて適宜

作り方のポイント

冷やした薬味を炊きたてのごはんにたっぷり乗せて、醤油を少し。食欲が落ちている日でも、おいしく食べることができます。お試しあれ。

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