20171115日(現地時間)、カナダ・バンクーバーで開催された国連の平和維持活動(PKOPeacekeeping Operations)について議論する閣僚会合に出席したアンジェリーナ・ジョリー。2012年に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の特使に任命されたアンジェリーナは、性的暴力を「女性の平等と人権を獲得する上での大きな障害」と表現したそう。

そしてミャンマーでバングラデシュの不法移民という扱いを受けている少数民族ロヒンギャの女性たちが、性的暴力を「軍事的または政治的な目的を達成するための戦争兵器」と呼んでいることにも触れたという。

国連PKOのツイッターには、アンジェリーナのスピーチの様子が投稿されている。その時の動画はこちら。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

さらには数々のセクハラ問題で揺れるハリウッドに関しても言及。「性的暴力は、私が働く映画業界、ビジネス業界、大学、政界、軍隊など、世界中のどこにでも存在します」「多くの場合、こうした女性に対する犯罪は笑われ、自分自身を制御できない人が犯した軽度の犯罪、病気の一種、性的な欲求を満たすための行為と見なされます。でも女性を虐待する男性は性欲が強いわけではありません。その男性は虐待的なのです」

今回は、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインから受けたセクハラ被害については触れなかったものの、アンジーは以前、米『ニューヨーク・タイムズ』紙の取材に対し、「ハーヴェイ・ワインスタインに関しては、若い頃とても嫌な思いをした」と告白している。

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スピーチの最後には、女性たちを性的暴力から解放するには「変革が必要である」と閣僚たちに訴えた。「それは簡単なことではありません。でも不可能ではないと思います」「私たちには法律、さまざまな機関、証拠を集める専門家がついています。そして私たちも犯罪者を特定することができます。今足りないのは政治的な意志だけです」

国連のPKO会議で心強いスピーチを披露したアンジェリーナ。彼女が指摘した課題に対し、今後どのような取り組みが行われるのか、引き続き注目したい。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Reiko Kuwabara

From: Elle UK