現地時間1月20日、アメリカ合衆国大統領としての任期最終日を迎えるオバマ大統領

コスモポリタン アメリカ版によると、ミシェル夫人は今週の水曜日、ホワイトハウスを去るにあたってこんなメッセージをTwitterに投稿。

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皆さんのファーストレディになれたことは、私の人生において最も名誉なことでした。心の底から、感謝しています。

また、愛犬のボー&サニーと共に、感慨深い表情でホワイトハウスの中を歩く動画もアップ。1つ1つに、ゆっくりとお別れを告げるように…。

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ホワイトハウスの中で、最後のお散歩。

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First Lady Michelle Obama Gets Emotional Saying Goodbye
First Lady Michelle Obama Gets Emotional Saying Goodbye thumnail
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先週出演したトーク番組『ザ・トゥナイト・ショー』では、司会のジミー・ファロンにホワイトハウスでの8年間が終わる感想について聞かれ、「今にも泣きそうよ。こんな気持ちになるなんて思ってなかったの。心の準備はできていたし、8年間は十分な期間だったから、『去る準備は万端よ!』という感じだったのに…いざその時が迫ったら、こんな気持ちになるなんて…家族全員、色々とこみ上げるものがあるわ」と語っていた夫人。ホワイトハウスを後にする瞬間、どんなことを思うのでしょう。

一方オバマ大統領も、現地時間の昨日、ホワイトハウス公式ブログに感動的なラストレターを掲載。元々はホワイトハウス職員のメールリストに送られたものが、その後ブログに転載されたよう。

以下が、内容の全文。

件名:ありがとう

私の仲間であるアメリカ国民の皆さんへ。

アメリカ合衆国大統領の椅子に座っていた者は、次にその椅子に座る人物に向けて、手紙を残すという長きに渡るしきたりがあります。その手紙は私たちが得た知識や、学んだこと、次なる後継者がこの国の最高司令部となるオフィスで責任を果たし、この自由の国でリーダーシップを発揮するための助けとなるような、知恵を授けるためのものです。

でも…第45代大統領に手紙を書く前に、第44代大統領という栄誉の元、皆さんに最後のお礼を言いたかった。なぜなら私がこのオフィスで学んだことの全ては、皆さんから学んだことだからです。皆さんが私をより良い大統領に、そして、より良い人間へと導いてくれました

この8年間、皆さんは私が自身の強さを引き出すための善意の源であり、そして立ち上がる力や希望をもたらしてくれる存在でもありました。我々の生きる時代において最悪の経済危機を迎えたときも、多くの人々が互いを支え合う姿を見せてくれました。(2015年6月に発生したチャールストンの教会銃乱射事件を受け)深い悲しみに暮れる多くの家族と、答えを探して嘆き苦しんだときも、皆さんと共に神の恵みを見出すことができました。

多くの新卒者や新人の米軍士官たちが抱く希望に、心を奪われました。多くの科学者たちが、麻痺に苦しむ人々の感覚を取り戻すため尽力する姿を見てきました。死の淵に立った負傷兵たちが、再び歩き出す姿を見てきました。医療保険を手にしたことにより、救われた多くの命を見てきました。パートナーとの結婚が異性婚と同様に認められたことにより、人生が変わった家族を見てきました。たくさんの子供たちが、その寛大な心と行動によって、私たちに難民を救うという使命や、平和のために力を尽くすこと、そして他者を思いやることの大切さを気づかせてくれました。

アメリカの皆さん。私はあなた方の礼儀正しさや、決断力、ユーモア、そして優しさ、その全てを見てきました。皆さんの日々の行動によって、私はこの国の未来における展望を見出すことができたのです。

どの党に属しているかに関わらず、我々は皆、仕事に己を捧げるべきです。アメリカ国民としての、喜びに満ちた仕事に。選挙のときだけ頑張るのではなく、目の前の1つの問題にだけとらわれるのでもなく、もっと長期的な目線で物事を見なければなりません。

あなた方がその道を行くとき、私は必ずそこに居ます。

もし行き詰ったときは、この言葉を思い出してください:アメリカは、1人では作れない。この国の民主主義におけるもっとも力強い言葉は、「We(我々)」です。「We the people(我ら人民)」、「We shall overcome(勝利を我らに)」

Yes, we can.(我々なら、できる)

最後にオバマ氏は、「これからも私と繋がり続けてくれるなら、ここに登録して」と、自身のサイトを開設

夫妻がホワイトハウスから居なくなるなんて、まだ受け入れがたい現実ではあるけれど、たくさんのパワフルな言葉をくれた2人への感謝の思いを胸に、これからの世界の動きを見守っていきましょう。