ポジティブな人は友だちが多く、人生を楽しみ、心の傷や病気にもよく耐え、長生きする傾向があるとか。楽観的に生まれたわけではない人にとっては、ちょっと羨ましい話だけど、その生き方のコツは彼らから学ぶことができるはず。というわけで、イギリスを拠点に活躍する心理療法士クリスティン・ウェバーさんが教えてくれた、ハッピーな人の10の習慣について、<Good Housekeeping>からご紹介します!

1.幸せなときに幸せをかみしめる

「何か悪いことが起きると、私たちはしばしば過去を振り返り、こう言います。『こんなことになって、自分がどれだけ幸せだったか分かった。なぜ幸せなときに人生を楽しまなかったんだろう?』と。これは寂しいことじゃありませんか? 人生にはあらゆる予期せぬことが待ち受けているものですが、ハッピーな人々は順調なときを存分に味わいます。彼らは幸せに敏感で、それを感謝し、楽しむのです」

2.活動的である

「活気がなく、不健康でいて満足するのは難しいものです。ハッピーな人たちは運動すると気分が良くなるのを知っているので、そのための時間を作ります。数十年にわたり、科学者たちは、私たちが活動すると体が『幸せを感じる』エンドルフィンを分泌することを教えてくれています。また、最近の研究により、多くの科学者は、定期的な運動は抗うつ剤と同じくらい気分を上げるのに効果的でありうると信じるようになりました。ですから、ちょっとした散歩に出掛けるにせよ、ダンス教室に通うにせよ、ただ庭で子どもたちとボールを蹴るだけにせよ、体を動かすことは悪い気分を吹き飛ばすものだということが分かるでしょう」

3.いつまでも「悪いこと」にこだわらない

「ハッピーな人々が常に明るく前向きというわけではありません。他の誰もと同じように、気分の浮き沈みはあるのです。でも、電車が止まったり、傘を持っていないときに雨に降られたり、応援しているチームが負けたりしても、1日中不機嫌に過ごしたりはしません。もちろん、一時的にうんざりすることはあります。でも、すぐにけじめをつけて、先に進みます」

4.思いやりがある

「自分本位でいて真に幸せな人というのはまずいないものです。本当に自己中心的な人は、不機嫌で、イライラしていて、不愉快だと私は思っています。ハッピーな人びとは自分たちがこの世界の一員だということを知っています。彼らは不平等にも気づいていて、よく慈善事業に寄付したり、ボランティアに参加する傾向があります。そして彼ら自身にとっても、助けようとしている人びとにとってもいいことですが、研究により、ボランティアは私たちの気分を上げ、満足感をもたらしてくれることが分かっています」

5.食生活が豊かである

「みじめな人々の多くは、自分を元気づけようとしてジャンクフードに手を伸ばしがちです。でも、そんな"元気"は一過性のものです。一方、ハッピーな人びとは自分の体や心に対して自分で責任を取るべきだと分かっているので、できるだけ健康でいるために、体に良い食生活について知ろうとします」

6.家族や友人との時間を作る

「ハッピーな人びとはしばしば野心的なものですが、どんなに忙しくとも、強固な社会的ネットワークの重要性を認識しています。幸せについて研究する専門家は皆、近しい人びととの交流が満足感のための基本的な要求であることに同意しています。そして、家族や友人と良好で協力的な関係を持っている人々ほど、健康で、長生きをする傾向があるとする研究結果も増えています」

7.物事を先送りにしない

「誰にでもしたくないことはあるものです。それに、何かをしようとするとなかなか思った通りにいかないことはよくあること。でも、ハッピーな人々はフラストレーションに対する高い耐性を持っています。簡単に言うと、テストがあれば勉強し、運を天に祈ったりしないのです。また、払わなくてはいけない税金があれば(どんなに払いたくなくても)期限ぎりぎりまで置いておきません。ハッピーな人々は物事を先送りすることはほとんどなく、将来引き起こされるフラストレーションを最小化するよう、あらゆる努力をするのです。彼らのモットーは、『今やる!』です」

8.自ら責任をとる

「何かがうまくいかなくなったとき、ハッピーな人びとはグズグズと『あの人があれをするべきだ』などと愚痴を言ったりしません。自分の力で問題に対処するのです。これは友だちやセラピストにアドバイスを求めようとしないという意味ではなく、誰かが魔法のように事態を改善してくれるだろうとは期待しないのです」

9.広い視野を持つ

「ハッピーな人々は通常、クヨクヨと心配事を思い悩んで自ら危機的な状況を作り出すより、それも人生の浮き沈みの1つと見なすことで苦境を切り抜けます。彼らは世界についてのより広い視点を持ち、より大きな問題を見据えることでそれを可能にしているのです。ハッピーな人々はまた、日常的にストレスを軽減する方法を知っています。美術や音楽鑑賞、読書、海や田舎の散歩、スポーツ、定期的に友人と会うことなどで心の慰めを得ているのです。言い換えると、彼らは物事を広い視野で見ているということです」

10.前向きである

「多くの大人が、現在の困難の理由を両親や学歴のせいにしがちです。でも、ハッピーな人々は、過去は変えられない以上、それは時間の無駄であり、過去についての考え方を変えるしかないことを知っています。また、ハッピーな人々は失敗を思い悩むことが少ないようです。なぜなら、人間は誰でも間違えるものだと分かっているから。彼らは同じ過ちを繰り返さないようにしようと心に決め、未来にエネルギーを集中させるのです」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

Good Housekeeping