こんにちはMakikoです。

編集者になって早20年以上! 編集の仕事を長くしていると自分の生活もエディットしているんだな、と最近つくづく感じるようになりました。

日々の暮らしがちょっぴり幸せになる楽しいこと、素敵なもの、アイディアをご紹介していきます。

私がエディターとしてスタートした頃は、まだカメラはデジタルじゃなくて、撮影現場にいって本番前にはインスタントカメラで事前チェックする時代でした。フォトグラファーが使うプロ用のそれはもちろんちゃんとしたものでしたが、私たちも撮影準備やリサーチに使うのもインスタントカメラ。だからみんな自前のインスタントカメラを持ち歩いていたものです。

ところがデジタルになってから、ものすごいスピードで写真は進化。インスタントカメラって何?という時代に。もちろん現在もチェキのようなインスタントカメラもありますが、昔のインスタントカメラはデザインもとっても素敵でなかなかいいのです。

写真のカメラはSX-70というアメリカのポラロイド社のものです。インスタントカメラで撮影することを「ポラ(ロイド)を撮る」なんていうくらいでしたから、いわばポラロイド社はインスタントカメラの代名詞でもあったんです。デジタルの目覚しい進化でインスタントカメラから撤退をしてしまうという運命になってしまったのですが、今もこのSX-70は根強い人気があり、中古カメラ屋などで出合うことができます。

私もその一人で、10年位前のカメラ屋ではなく、六本木のTSUTAYAで売られているのを見つけて購入。まだかろうじてフィルムが入手できたのでまとめ買いしていましたが、使い切ることができずにしまい込まれたままでした。先日それを見つけて、懐かしくなり、久しぶりに撮影してみました。

フィルムは古くなっていたので、ご覧の通り全体的にアンバー調のものばかりになってしまいました。しかもちゃんと写っていないものがほとんど(笑)。携帯のカメラにすっかり慣れている昨今、ピントを合わせてシャッターを切るという感が鈍っています。けれども失敗作も含め、どれもなかなか良い雰囲気なので、何枚かをピックアップしてフレームにいれれば、いい感じのアートになります。デジタルカメラだとプリントすることも少ないと思いますが、インスタントカメラならその場でプリントされてきますし、唯一無二の感じがアートな感じに。

現在フィルムはオランダのメーカーIMPOSSIBLE社が再生産していますので入手可能です。今やこのフィルムが高級品(8枚で2000円)なので、昔のように何でもかんでも撮影するわけにもいかないのですが、無制限に取れてしまうデジタルカメラに慣れてしまった今、1枚の写真を撮影するのに、思いを込めて、しかもちゃんと写っているかしら?と願いながらシャッターを切ることが、色々な意味で大切なことなのでは、と思ったりもしています。SX-70を愛する人たちの情報サイト「SX-70 FOREVER」には色々な情報が出ているのでチェックしてみてください。

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