現在、世界的に見ても、女性のうつ病患者は男性の約2倍と言われています。心配性とうつ病は同じではないものの、女性が男性よりも不安を抱えやすいのは確かなようです。では、なぜ女性には男性よりも不安になりやすい=心配性が多いのか。コスモポリタン アメリカ版では、このように解説しています。

先日<ニューヨークタイムズ>では、男性よりも女性のほうに心配性が多い理由は、女性が思春期に自分の見かけを気にすることにあるとの研究結果を紹介。女の子は思春期に自分の体に不満を持つのに対し、男の子は満足度が上がるのだとか。また、男女によるソーシャルメディアの使い方の違いに関する調査によると、女性の多くが、かわいく写った自分の写真を投稿するのに対し、男性は自分が達成したこと(何かの賞をとったなど)を投稿する傾向があるそう。 つまり、男の子はすでに達成したことをお知らせするために使っていて、他者の承認をそれほど必要としないのに対し、女の子はそうはいかないということ。確かに、"見た目"はとても個人的なもの。誰かに自分の見た目を好きだと言ってもらいたいという女性たちの気持ちは、ごく自然なことかもしれません。

また同調査では、男の子は自分の生活の充実度を過大評価する傾向があることも判明。さらに、生活の中で刺激を求めるよりも(自身のセルフィー撮影に夢中になるよりも)、"勝利"を味わえるビデオゲームに費やす時間が多いのだとか。この調査結果を見る限りでは、男性に期待されていることと女性に期待されていることの差が、男女における不安の差にも表れている可能性が。女性が「これで良し」と思えるよう、社会的な基準を変えていくことで、男の子と同じように、女の子もリラックスできるようになるのかもしれません。

さて、上記の調査によると、たしかに女性の方が苛酷な精神状況にあるように見えますが、実は男性も無理をしていることに気づいていないだけなのかも、と思わせるこんな記事が。うつ病患者は女性の方が多いにもかかわらず、うつ病による自殺率は男女比が2:1と逆転するのだとか。「男の子は自分の生活の充実度を過大評価する傾向があり、ビデオゲームに費やす時間が多い」という記述にもあるように、男性は普段はあまり現実を直視していない(!?)のに対して、女性は自分の置かれた状況に敏感なのかもしれません。心配のしすぎはつらいものですが、不安を見つめ、その都度対処していくことは大切ですね。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

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