出産当日まで妊娠していることに気づかない女性がいるって知っていますか? 

「え? お腹が大きくなるじゃない? つわりは? 生理は…?」様々な疑問が浮かびますが、これは十分起こりうることなんだとか。あるベテラン助産師が、コスモポリタン イギリス版に語っています。

スターリング大学で助産術の研究を行うヘレン・チェイン教授。彼女によると、"謎めいた妊娠"は、私たちが思っているより多く、生理がない、体重が増えたなどの妊娠のサインは、他の変化に隠れて見過ごされてしまがちなのだとか。

ヘレンがニュースサイト、<ザ・カンバセーション>に載せた記事によると、こうした妊娠は2万5000件に1件、イギリスでは毎年320ケースほどあるのだそう。

妊娠に気づく初期の兆候のひとつは、生理がなくなること。ところが、生理が止まる理由は他にもいくらでもあるそうで…。

ヘレンの説明によると、「生理不順になる理由はたくさんあり、内科疾患や乏しい食事、ストレスもそうです。閉経に近づいている女性は生理が止まりやすく、また、避妊薬を服用している女性にも生理が止まる人がいます。逆に、妊娠中、"生理に似た"出血(妊娠中の膣からの出血。思いあたる人はお医者さんに診てもらいましょう)も報告されており、いまだ原因は説明がついていないものの、女性の1%に上ります」。

当然、体重が増えていることには気づいているでしょうし、赤ちゃんにお腹を蹴られたこともありそうなものですが、それも別のことに置き換えられてしまうのだそう。

「"平均的な"妊婦は12.5㎏ほど体重が増えると考えられていますが、これにはかなり個人差がありますし、文化的、民族的な違いにもよります。しかし、更年期に近づくと、多くの女性は体重が増え、腰回りが大きくなるのを感じます。どの年齢でも、体重増加は容易に説明できます。例えば、ストレスによるやけ食い。また、妊娠中に食事制限をした女性(意図的にせよ、つわりのせいにせよ)は、ほとんど体重が増えない人もいます。この場合、赤ちゃんの体重は標準値の範囲におさまるものです」。

では、つわりはどうでしょう。これは紛れもない証拠のようですが…。

「つわりは妊婦全体のおよそ70%が経験していますが、程度や期間には幅があり、これもまた、沢山の別の原因のせいと考えられてしまうのです」

妊娠中に置き換えられてしまう"別の原因"にも注意が必要。体の微妙な変化に気づくためには、いつも健康でいることが大切なようですね。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN UK