もし好きになった彼が、あなたとまったく違う食生活を送る人だったら…?
コスモポリタン アメリカ版から、新しい彼氏がヴィーガンだったことから、1週間のヴィーガン生活に挑戦したという女性の体験日記を紹介。本当はチーズが大好きなのに、彼により近づくため、そして2人の関係を試すために我慢してヴィーガン生活に挑戦! 果たして2人の関係にはどんな変化が…!?
【1週間ヴィーガン生活のルール】
1. 2人で料理して、たっぷり作り置きを用意する。
2. 外食の時は、ヴィーガン料理であれば、それぞれ好きなものを注文してOK。
3. スパイシーソースは好きにかけていい。
日曜日
朝食:全粒粉ベーグルの豆腐チーズサンド
昼食:牛肉"風"の串焼き、シーフード"風"炒め
昼食はヴィーガンレストランの<LuAnne's Wild Ginger>にて。大豆から作られた牛肉は、中までジューシーでまるでチキンナゲットのような食感。シーフード炒めのエビも本物そっくり。大豆ミート・エビのおかげで、1週間余裕で乗り切れる気がする!
夕食:地中海風さつまいもの丸焼き、ヴィーガンチリビーンズ
夕食には作り置きできる献立を2人で料理。チリビーンズは大きな鍋に1週間分たっぷり調理。彼は私よりも頻繁に料理している。私は何度も小さじと大さじを間違えてスパイスの配分がめちゃくちゃに。彼は上手に野菜をカット。見せつけられたわ。
月曜日
朝食:アーモンドミルクのラテ、オーツ
オーツは前の晩から準備。彼のオーツはシナモン入り。私は普段オーツにミルクチョコレートを入れて食べるので、買い出しの時にヴィーガンチョコチップを買うはずだったのに、彼が勘違いしてポテトチップスを買ったのでチョコなし。悲しいほどに味気ない私のオーツ。2人の関係に大きな打撃。
昼食:シーフード料理に添えられてたサラダのみ
お腹が空いた…。彼から間食用のスナックを買う提案があったけど、愚かにも拒否した私。昼食のサラダじゃ全然お腹がいっぱいにならない…。とにかくお腹がペコペコ。初めて彼との別れを考えた。
夕食:作り置きのチリビーンズなど
お腹が空き過ぎて、お皿にとにかくありったけの残り物を乗せてガツガツ食べた。ルームメイトと話す気持ちの余裕も無い。彼の夕食の写真が送られてきた。ちゃんと丁寧に鍋で調理している。私のだらしない盛り付けとは大違い。この差って一体?
火曜日
朝食:ピーナッツバターオーツ
昨晩からの荒んだ気持ちとは裏腹に、6時半にジムへ行くための目覚ましで起床。オーツにブルーベリーとアーモンドでデコレーション。今週の制限された食事を思うと悲しみが込みあげる。
間食:アーモンドとヴィーガンビスケット
お腹が鳴ってる。私が間食をとることにしたので、2人の食を通じた繋がりを彼はさらに感じ始めているらしい。この実験で私たちの距離は縮まるのかも!?
昼食:ほうれん草、アボカド、トマト、ブラックビーンズ、人参とヴィーガンチーズのサラダ
これは彼の定番のサラダ。私はこんなヘルシーなサラダを食べようと思ったこともない。普段はヤギのチーズがたっぷりで野菜が見えないようなサラダを食べてる。私、このヘルシーサラダで大丈夫かな? しかも、サラダとさつまいもの丸焼きを入れてきたタッパーが多き過ぎて、オフィスの冷蔵庫に入りきらない。常温保存により食中毒の恐れあり。
夕食:作り置きチリビーンズ
たくさん作っておいて良かった。今日はそれぞれ自分のマンションでの夕食だけど、彼も同じものを食べているかと思うとなんだか親近感。きっと彼もスパイシーソースをかけて食べてるに違いない。
水曜日
朝・昼食:ピーナツバターオーツ、作り置きチリビーンズ
オーツのブルーベリーも、チリビーンズのヴィーガンチーズもたっぷりトッピング。ヴィーガン生活もだんだん自然に感じてきたかも。
彼はたんぱく質の補給にテンペを食べるみたい。サイコロ状に切って食べたところ、ナッツっぽい、わずかに酸味のある味。テンペをつまみながら料理をした。ワインを飲んだせいかもしれないけど、ヴィーガン生活開始時よりリラックスできている気がする。
デザート:チョコチップクッキー
普通のクッキーみたいなしっとり感とバターっ気は無いけれど、焼く前の生地をつまみ食いしても、サルモネラ菌の感染リスク無し。いつもは慌ただしいのに、この日はゆっくりとちゃんとした食事を共にすることができて特別だった。
木曜日
昼食:残りのアスパラのパスタ
水出しコーヒーを飲んで、朝の散歩の後、ランチには夕飯の残りのパスタがあることに気づいて歓喜。でも、もっととろみが欲しいと思う自分がいて、激しくチーズを欲していることに気づく。
夕食:ナス炒めゴマ風味、ジャスミンマルガリータ
久々に合う友人と<Republic>で外食。離れて食事するときも、彼と同じものを食べるようにしてきたけど、お腹が空き過ぎて今日は待てずに自分で選んで注文。何度もメニューを確認してナスの炒め物とジャスミンマルガリータを注文する。ヴィーガンじゃない恐れあり。99.99999999%ヴィーガンだと思うけど、どうだったのかな…。彼には内緒。
金曜日
朝食:ケールのスムージー、ヴィーガンチョコレートスコーン
気分を新たに、朝食は健康志向の食材店で購入。スムージーが全然甘くなかったけど、元気が出たしヘルシーな気分。これはいい習慣だわ。生ジュースを常飲する女子になるのが夢。今までずっと何を食べたか彼に正直に言ってたから、昨夜の罪を自白(でも悔いは無し)。
昼食:メキシカン(チリ風味の豆腐炒め 、豆、玄米、野菜、サルサ、コーン、レタス、ワカモレ、スパイシーソース数種)
彼が何を食べたか聞いて、私も同じものを注文。店員にチーズとサワークリームはどうするか聞かれて、「結構です」となんとか振り絞った声でモゴモゴと回答。この決断はヴィーガン生活中の最大の壁のひとつ。ヴィーガンだろうがなかろうが、メキシカンなのに乳製品がトッピングされていないのはキツイ。何かが足りない…。
夕食:野菜のグリルと玄米
彼の同僚のバースデーディナーに同席。レストランに着いたら、すでにテーブルにサラダが置いてありヤギのチーズがどっさり乗ってた。彼と同じように、手を付けずお皿をよける。一瞬だけフォークがチーズに触れちゃって、お皿のふちで大好きなチーズをそぎ落としたあの虚しさ。涙をバター無しのパンで拭う。メインは野菜のグリルだったけど、キーホルダー式の携帯用スパイシーソースを買うべきだったと痛感。極め付けに、デザートに乳製品のソースがかかっていたため、またお預け。ワインが進む。飲まずにはいられない。
土曜日
朝食:豪華ワンプレート(ヴィーガンソーセージ、シイタケチーズグリッツ、スパイシーハッシュブラウン、炒めたケール、ぶどうゼリーとビスケット)
今日は<Blossom on Carmine> でご褒美ブランチ。ヴィーガンの店じゃなかったら、絶対に長蛇の列ができているはず。最高の満足度。
夕食:ヴィーガンピザ
2人のヴィーガン生活最終日を満喫しようと、ブルックリンに戻る前に、街を11キロ一緒に歩いた。最後の食事は完全ヴィーガンのピザ屋<Screamer's>にて。メニューが豊富で、3つを食べ比べ。3種類のピザを食べることが土曜の夜にふさわしいと感じる。食事を軸に、計画的に過ごした彼との1日。今までで1番好きなデート。
1週間のヴィーガン生活を終えての感想
一番大変だったのは、事前に計画を立て、買い出しをしておかなければならないこと。普段は手軽なヴィーガンチーズのトーストに走ることが多いけど、今回はもっと手の込んだ食事を目指したから特に事前準備が大変。
でも、彼がヴィーガンであることで、彼がもっと好きになった。他人にどう思われようと、深い信念と強い意思を持っているということだから。私がまたヴィーガン生活をするか?と言われると、それはわからないけれど、そうする場合にはもっと徐々に切り替えると思う。急に、肉・魚・卵・乳製品・ハチミツなどすべてNGというのは無理! 急に大きな変化をつけるというのは、私には合わないみたいだから。
彼と付き合うことでヴィーガン食が増えてイラつくか心配したけど、その心配は無用だった。ヴィーガン食は選択肢も豊富で、大豆ミートなどの代替品は本物そっくりで気付かないほど。彼と同じ店へ行き、同じ食事をとった私のヴィーガン生活は、彼曰く"パートナーとしての私たちにとって、リアルな日常生活における試練"。だって私たちときたら、アボカドのフライで大興奮してたんだもの!
※この翻訳は、抄訳です。
Translation: シャー順子